「韓国型パトリオット」と呼ばれる弾道弾迎撃ミサイル体系「天弓2」(M-SAM2・中距離地対空ミサイル)のアラブ首長国連邦(UAE)輸出が確定した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は17日、「UAEを訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が16日(現地時間)、ムハンマド・ビン・ラシード・アール・マクトゥームUAE首相兼ドバイ首長との会談で『天弓2』輸出を確定させて事業契約書を交換した」と明らかにした。
契約規模は35億ドル(約4011億円)で国産武器体系の単一契約としては最大規模だ。国防科学研究所(ADD)の主導でLIGネクスワン・ハンファシステム・ハンファディフェンスなどが参加して開発した。
文大統領は「今後の共同研究開発、UAE内生産、第三国への共同進出につながる防衛産業協力が行われるように努力しよう」と述べた。アール・マクトゥーム首相は「両国の防衛産業協力に満足しており、すべての分野での協力が目覚ましく発展して喜ばしい」と答えた。文大統領は今回のUAE訪問で招請者であるアブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と首脳会談を行う予定だったが、出国直前にUAEが「日程中止」を通知して不発となった。
◆天弓2、サウジ・エジプトにも供給推進
文大統領は16日、アール・マクトゥーム首相との会談で「バラカ原発をはじめとして両国がさまざまな分野で多くの協力成果を上げている」とし、原発の成果にも言及した。アール・マクトゥーム首相は「バラカ原発に対して非常に満足している」と話したと朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。双方は「2030釜山(プサン)エキスポ」誘致と水素・宇宙、砂漠農業と海水淡水化分野協力に対しても意見を交わした。
「天弓2」輸出は昨年11月UAE国防省が購入意志を公式化した後、4カ月ぶりに契約につながった。天弓2は戦闘機など航空機はもちろん、さらにスピードがアップした弾道ミサイル迎撃能力まで備えた射程距離40キロメートルの中距離地対空ミサイル(M-SAM)だ。LIGネクスワンは追加契約を望んでいる。カン・ウンホ防衛事業庁長もこの日、ドバイ現地のブリーフィングで「UAE以外の国と『天弓2』の輸出契約を協議中なのか」と質問されると「そうだ」と答えた。
韓国政府は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の次の歴訪国であるサウジアラビア・エジプトとも関連の輸出契約を推進している。カン庁長は「次の歴訪国とも防衛産業関連の日程があるのか」という質問に「最善を尽くして努力中」と答えた。韓国防衛産業(K防産)は歴代最高輸出契約を獲得したことに加えて、昨年70億ドルの最大輸出実績をあげた。欧州・オーストラリアに市場を拡大するなら、5年内に100億ドルを越える見込みだ。年間防衛産業輸出100億ドルは世界5位圏だ。
ハンファディフェンスの歩兵戦闘車両(IFV)AS-21レッドバックは180億~270億豪ドル(約1兆5000億~2兆2300兆円)規模のオーストラリア陸軍のLAND400事業をめぐり、ドイツ・ラインメタルディフェンス社のリンクスKF41と競争中だ。現代ロテムのK2戦車はノルウェーで性能テストを受けている。ライバルはドイツKMW社のレオパルト2A7戦車だ。ポーランドも次期戦車としてK2への関心が高い。
全世界に約630門を供給しているハンファディフェンスの自走砲K9は英国への輸出が推進中だ。昨年12月エジプト・カイロの防衛産業見本市「EDEX 2021」に展示してエジプト側とも交渉を行った。
韓国航空宇宙産業(KAI)の高等訓練機T-50がUAEで新たな市場を開くことができるとの観測も出ている。2009年イタリア・アレーニア・アエルマッキ社のM346に苦杯をなめたが、2022年1月現在までUAEに1機も引き渡すことができなかったためだ。KAIでは13年ぶりに雪辱戦を行う機会を迎えている。
米国・ロシア・フランスのような強大国が世界1・2・3位の防衛産業輸出国家としての地位を確立させた背景には、性能・価格競争力とあわせて武器輸入国に対する政治的影響力が大きいという評価だ。
契約規模は35億ドル(約4011億円)で国産武器体系の単一契約としては最大規模だ。国防科学研究所(ADD)の主導でLIGネクスワン・ハンファシステム・ハンファディフェンスなどが参加して開発した。
文大統領は「今後の共同研究開発、UAE内生産、第三国への共同進出につながる防衛産業協力が行われるように努力しよう」と述べた。アール・マクトゥーム首相は「両国の防衛産業協力に満足しており、すべての分野での協力が目覚ましく発展して喜ばしい」と答えた。文大統領は今回のUAE訪問で招請者であるアブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と首脳会談を行う予定だったが、出国直前にUAEが「日程中止」を通知して不発となった。
◆天弓2、サウジ・エジプトにも供給推進
文大統領は16日、アール・マクトゥーム首相との会談で「バラカ原発をはじめとして両国がさまざまな分野で多くの協力成果を上げている」とし、原発の成果にも言及した。アール・マクトゥーム首相は「バラカ原発に対して非常に満足している」と話したと朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。双方は「2030釜山(プサン)エキスポ」誘致と水素・宇宙、砂漠農業と海水淡水化分野協力に対しても意見を交わした。
「天弓2」輸出は昨年11月UAE国防省が購入意志を公式化した後、4カ月ぶりに契約につながった。天弓2は戦闘機など航空機はもちろん、さらにスピードがアップした弾道ミサイル迎撃能力まで備えた射程距離40キロメートルの中距離地対空ミサイル(M-SAM)だ。LIGネクスワンは追加契約を望んでいる。カン・ウンホ防衛事業庁長もこの日、ドバイ現地のブリーフィングで「UAE以外の国と『天弓2』の輸出契約を協議中なのか」と質問されると「そうだ」と答えた。
韓国政府は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の次の歴訪国であるサウジアラビア・エジプトとも関連の輸出契約を推進している。カン庁長は「次の歴訪国とも防衛産業関連の日程があるのか」という質問に「最善を尽くして努力中」と答えた。韓国防衛産業(K防産)は歴代最高輸出契約を獲得したことに加えて、昨年70億ドルの最大輸出実績をあげた。欧州・オーストラリアに市場を拡大するなら、5年内に100億ドルを越える見込みだ。年間防衛産業輸出100億ドルは世界5位圏だ。
ハンファディフェンスの歩兵戦闘車両(IFV)AS-21レッドバックは180億~270億豪ドル(約1兆5000億~2兆2300兆円)規模のオーストラリア陸軍のLAND400事業をめぐり、ドイツ・ラインメタルディフェンス社のリンクスKF41と競争中だ。現代ロテムのK2戦車はノルウェーで性能テストを受けている。ライバルはドイツKMW社のレオパルト2A7戦車だ。ポーランドも次期戦車としてK2への関心が高い。
全世界に約630門を供給しているハンファディフェンスの自走砲K9は英国への輸出が推進中だ。昨年12月エジプト・カイロの防衛産業見本市「EDEX 2021」に展示してエジプト側とも交渉を行った。
韓国航空宇宙産業(KAI)の高等訓練機T-50がUAEで新たな市場を開くことができるとの観測も出ている。2009年イタリア・アレーニア・アエルマッキ社のM346に苦杯をなめたが、2022年1月現在までUAEに1機も引き渡すことができなかったためだ。KAIでは13年ぶりに雪辱戦を行う機会を迎えている。
米国・ロシア・フランスのような強大国が世界1・2・3位の防衛産業輸出国家としての地位を確立させた背景には、性能・価格競争力とあわせて武器輸入国に対する政治的影響力が大きいという評価だ。
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