先月21日、京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)の古着回収・輸出企業のユチャン・トレーディング。1万3223平方メートル(約4000坪)の敷地に建てられた工場2カ所では天井まで6~7メートルの高さに積み上げられた服が小さな山を作っていた。フォークレーンが工事現場で土を扱うように服をすくい取り、コンベヤーベルトの上に下ろすと、職員100人余りは服の山を素早く80種に分類した。同社が一日に処理する古着は28トン。分類した後にまだ使用できるという判定が出た服は400キログラムの圧縮ブロックに包装されて次の持ち主を待つ。99%は海外に輸出され、一部は韓国内の中古服市場に進入する。ユ・ジョンサン社長は「捨てられた服ではあるが、ほつれたり古くなったものは珍しく、流行が過ぎたSPA(ファストファッション)ブランドの服がほとんど」と説明した。
「Stylish Polluter(格好よく着飾った汚い産業)」と呼ばれるファッション産業は地球滅亡シナリオの1ページを飾っている。人類のクローゼットは限界に達して久しい。産業研究院によると、毎年6200万トンの新しい服が消費されている。20年前の2倍ほどになる。マッキンゼーは年間約1000億着が作られていると分析した。この傾向が続けば2030年には服の消費は1億200万トンに達する。価格を低く抑えて素早く流行製品を作り出すファストファッション全盛期の副作用だ。
米国消費者は5.5日ごとに新しい服を買うとエレン・マッカーサー財団の報告書は伝えた。1996~2021年の間の欧州消費者の衣類購入は40%増加した。平均的な英国消費者は年間26.7キログラムの新しい服を買う。資源循環社会経済研究所のホン・スヨル所長は「現在の衣類リサイクルはアップサイクルでないダウンサイクル」としながら「全体サイクルで見ると衣類はすべてごみになる」とし「大量に作って早く廃棄されるファストファッションが非常に深刻な問題」と指摘した。
ファッションデータのプラットフォーム「FashionUnited(ファッション・ユナイテッド)」によると、世界のファッション・繊維産業規模は3兆ドル(約347兆円)で、700万人がこの分野に従事している。ファストファッション産業の目覚ましい成長が規模を大きくした。ファッションの黄金時代として記録してもよいが、環境破壊の責任を避けられない状況だ。ファッション産業は温室効果ガスの8~10%(年間4億~5億トン)を誘発して、全体産業用廃水排出量の20%(約79兆リットル)に対する責任(UNEP)もある。韓国の衣類・繊維リサイクル協会チョン・ソッギ事務長は「衣類のリサイクル過程で現実と合わない問題も多いが、政府に意見を提示すれば受け入れられない」と話した。
幸い、ファッション企業は「原罪」を認め始めている。シャネルからH&Mまで、先を争って持続可能な産業でデザインをやり直すと約束している。国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の真っ最中だった昨年11月5日、事務局は新たな「ファッション業界気候行動憲章」を発表した。この憲章に署名したモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)やナイキ(Nike)など約130のファッションブランドは2030年までに温室効果ガス排出量を半分に減らすと約束した。
マッキンゼーやファッション専門メディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」がファッション企業の代表を対象にしたアンケート調査によると、43%が「過剰供給を避けるために在庫を減らす」と回答した。61%は「品目数を減らす方式で在庫を管理する」と答えた。延世(ヨンセ)大学衣類環境学科のコ・ウンジュ教授は「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以降、環境に対する関心が高まった」とし「責任ある消費行動様式が伝播していて、これに対してサステナブル(持続可能)ファッション市場も急成長を遂げている」と診断した。
ファッション、地球村の災害に…温室効果ガスの10%排出(2)
「Stylish Polluter(格好よく着飾った汚い産業)」と呼ばれるファッション産業は地球滅亡シナリオの1ページを飾っている。人類のクローゼットは限界に達して久しい。産業研究院によると、毎年6200万トンの新しい服が消費されている。20年前の2倍ほどになる。マッキンゼーは年間約1000億着が作られていると分析した。この傾向が続けば2030年には服の消費は1億200万トンに達する。価格を低く抑えて素早く流行製品を作り出すファストファッション全盛期の副作用だ。
米国消費者は5.5日ごとに新しい服を買うとエレン・マッカーサー財団の報告書は伝えた。1996~2021年の間の欧州消費者の衣類購入は40%増加した。平均的な英国消費者は年間26.7キログラムの新しい服を買う。資源循環社会経済研究所のホン・スヨル所長は「現在の衣類リサイクルはアップサイクルでないダウンサイクル」としながら「全体サイクルで見ると衣類はすべてごみになる」とし「大量に作って早く廃棄されるファストファッションが非常に深刻な問題」と指摘した。
ファッションデータのプラットフォーム「FashionUnited(ファッション・ユナイテッド)」によると、世界のファッション・繊維産業規模は3兆ドル(約347兆円)で、700万人がこの分野に従事している。ファストファッション産業の目覚ましい成長が規模を大きくした。ファッションの黄金時代として記録してもよいが、環境破壊の責任を避けられない状況だ。ファッション産業は温室効果ガスの8~10%(年間4億~5億トン)を誘発して、全体産業用廃水排出量の20%(約79兆リットル)に対する責任(UNEP)もある。韓国の衣類・繊維リサイクル協会チョン・ソッギ事務長は「衣類のリサイクル過程で現実と合わない問題も多いが、政府に意見を提示すれば受け入れられない」と話した。
幸い、ファッション企業は「原罪」を認め始めている。シャネルからH&Mまで、先を争って持続可能な産業でデザインをやり直すと約束している。国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の真っ最中だった昨年11月5日、事務局は新たな「ファッション業界気候行動憲章」を発表した。この憲章に署名したモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)やナイキ(Nike)など約130のファッションブランドは2030年までに温室効果ガス排出量を半分に減らすと約束した。
マッキンゼーやファッション専門メディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」がファッション企業の代表を対象にしたアンケート調査によると、43%が「過剰供給を避けるために在庫を減らす」と回答した。61%は「品目数を減らす方式で在庫を管理する」と答えた。延世(ヨンセ)大学衣類環境学科のコ・ウンジュ教授は「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以降、環境に対する関心が高まった」とし「責任ある消費行動様式が伝播していて、これに対してサステナブル(持続可能)ファッション市場も急成長を遂げている」と診断した。
ファッション、地球村の災害に…温室効果ガスの10%排出(2)
この記事を読んで…