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【コラム】中国からまともに尊重されようとするなら=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新年だ。重要ではない年があるのだろうかとは思うが今年は韓国と中国ともにとても特別な年だ。両国ともに新たな指導部が作られるためだ。韓国は3月に第20代大統領選挙を行う。これに対し中国は秋に中国共産党第20回全国代表大会を通じ新指導部を形成する。奇しくも数字「20」を媒介に両国とも政治的にとても敏感な時期に突入するのだ。中国の場合、最高指導者の習近平国家主席の地位には変化がない見通しだ。4年前に国家主席の再任制限規定を撤廃する憲法修正を通じロングラン街道をすでに用意したためだ。

そうとはいえ今回の第20回党大会で注視すべき2種類がある。ひとつは習主席が3期目を超えて4期目にまで挑戦するなんらかの歩みを果たして見せるだろうかという点だ。なぜこんな話をするのか。習主席は準備性が非常に強い人物だ。江沢民と胡錦涛の2人の元国家主席を通じて慣例のように形成された「10年執権」の枠組みを破るため4年前にあらかじめ動いた前例があるためだ。通常の場合、自身の任期が満了するころにルール変更を試みるものだが、習主席は早くから長期執権の基礎を固めた。中国国民の間では習主席が3期にとどまらなさそうだとの話が広まっている。

筆者の個人的な予想もそうだ。習主席が3期で満足しようとしたならばあえて憲法修正のような大きなことをしただろうかと思う。単に例外的な条項を置く形で5年の任期を1回増やさなかっただろうかと思ったのだ。したがって習主席が3期にとどまらず4期目を念頭に置いているならば秋の党大会の時にどんな方法であれ雰囲気を作る必要がある。そこで出ている話が党主席制度の復活だ。これまで維持してきた総書記のポストを譲って自身は主席に上がるシナリオだ。これは毛沢東の権力維持パターンを思い起こさせる。


1921年の党創建時に党員50人ほどにすぎなかった当時、中国共産党は3人で構成された中央局を作ってその責任者を「書記」と呼んだ。最高指導者を書記と呼んだのは書記が当時最も低い官職だったためという。現在の「秘書」に当たるが、古い社会と決別し新たに出発しながら低姿勢になろうという心理が作用した。特に絶対に民を抑圧する官僚にならないという誓いもあったという。その後組織が大きくなり数人の書記を置くことになると、その総責任者を「総書記」と称するようになったが、43年に毛沢東が政治局と書記処主席になり総書記は消えた。

そんな総書記が56年に毛沢東により再び登場する。毛は依然として党の主席とし君臨しながら党中央の日常業務を処理する中央書記処のトップに総書記を置いたのだ。毛は死去する時までこの主席の座におり、したがって中国人には毛沢東主席を意味する「毛主席」という言葉が口ぐせになった。習近平は現在党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席の身分だ。党主席に上がるならば党、政、軍どの面か見ても「習主席」で統一されるのだ。また、任期と関連してなんの束縛も受けなくなる。


【コラム】中国からまともに尊重されようとするなら=韓国(2)

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