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世界で認められる韓国の詩…「スペクトル多様な宇宙、質的に高い」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
チカダ賞はスウェーデンのノーベル文学賞受賞者ハリー・マーティンソンを賛えるために2004年に制定された賞だ。東アジアの詩人に贈られる。韓国の詩人が受賞するのは文貞姫(ムン・ジョンヒ)、申庚林(シン・ギョンリム)、高銀(コ・ウン)に続き金氏が4人目だ。

Q:どうした点からこうした関心を集めているとみるか。

A:「カナダでも北欧でも韓国より私の詩をよく理解しているようだ。詩に対しオープンマインドという感じだ。メディア書評や分析文を見ればそのように思える」。


Q:感想能力に差が存在するのか。

A:「韓国はまだ詩に対する固定観念が強いようだ。特に流行に巻き込まれる。明確な主観や好みが不足しているからだ。韓国のように観客動員1000万人の映画が多い国もないだろう。100万人が10本の映画を見るのが良いことであるように文学も1冊が何十万部売れるより3万部ずつ10冊が売れるのが健全なものだ」。

Q:読者に多様に見るよう強要することはできない。

A:「結局文学教育の問題だ」。

Q:いまでは韓国文学の海外紹介が見慣れないものではないが。

A:「最近米国で変に詩のブームが起きている。韓国の詩も多く紹介される。イ・ウォン、キム・ミンジョン、さらにムン・ボヨンのような若い詩人まで紹介される。キム・ヘンスクの詩集も翻訳中だ。いずれも女性詩人という点が特異だが、米国メディアで韓国の詩を多く取り上げている」。

Q:なぜそうなのかと考えるか。

A:「韓国の詩は質的に高い。スペクトルが非常に多様な、ものすごい宇宙だ。そうした点を詩人たち以外に韓国の人たちはだれもわからないが、そんなものすごい宇宙を持っていくから驚かれるのだ」。

Q:詩は女性のジャンルなのか。

A:「女性たちはほとんどリジェクトされた席で詩を書く。哲学的に、存在よりは不在の席、拒絶された席で詩を書くという話だ」。

Q:女性主義的な声を出しながらもユーモアが土台に敷かれた作業をしてきたが。

A:「ウィットやユーモアすらなかったらだれが私の話を聞きますか」。

Q:読者に向けた配慮なのか。

A:「文学がもともと糖衣錠を塗るジャンルだ。糖衣錠がウィットだ」。

Q:あるインタビューを見ると今後ノーベル賞を受賞するのではないのかという質問に怒り混じりで答えたが。

A:「世界によく書く詩人がどれだけ多いのか。そういう話はむやみにするものではない。世界の良い詩をみんな読んでみたら『韓国はいつ』、こんな話はできない」。

Q:詩の創作はどんな意味なのか。

A:「私には静的に何かを描くというよりはひとつの行為、遂行だ。いまのような状況に大きな意味はないが、だれかにプレゼントを贈る行為でもある」。

Q:悲劇的な状況で苦痛を受けるのは結局貧しく無力な人たちだ。

A:「なのでいま詩はどこにあるのか。詩は。こんな時ほど具体的現実、小さな自分の話をすべきだと考える」。


世界で認められる韓国の詩…「スペクトル多様な宇宙、質的に高い」(1)

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