日本でも新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の新規変異株「オミクロン株」の地域感染の兆しが現れて懸念が深まっている。
オミクロン株の地域内感染がすでに始まっている場合、来年1月末には東京都内で一日あたりの感染者が3000人を超えるおそれがあるとの予測も出た。
東京都によると、今月17日に都内で2人のオミクロン株感染者が確認された。1人は16日にオミクロン株陽性診断を受けた女性の密接接触者である20代男性で、12日川崎で開かれたサッカーの試合を観戦していた事実が確認された。保健当局は男性の家族と会社の同僚、サッカー観戦当時に男性の付近に座った観客80人余りに対して遺伝子増幅(PCR)検査を受けるよう要請した。
もう一人のオミクロン株感染者は50代男性で、11日に米国から入国した後、自宅待機中に感染が確認された。密接接触者である家族3人が検査を受けている。これに先立ち16日には関西国際空港検疫所職員のオミクロン株感染が確認されたが、海外渡航歴がない人からオミクロン株が報告された初めての事例だ。
その他に沖縄県在日米軍海兵隊基地の勤務者2人とその家族1人にオミクロン株感染事実が最近確認されるなど、日本国内のオミクロン株感染者は19日基準で計65人に増えた。
減少を続けていた日本国内のコロナ新規感染者数も徐々に増加する傾向だ。19日、東京で33人の感染者が報告されて、前週日曜日に比べて20人増えた。全国的には177人で一週間前(115人)に比べて60人近く増加した。20日を基準として、過去1週間に全国で報告された感染者は1144人で、4週ぶりに1000人を超えた。
◆「いつ市中感染のケースが見つかってきてもおかしくない」
まだ心配する水準ではないというのが日本政府の認識だが、専門家たちは警鐘を鳴らしている。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの舘田一博教授(東邦大学)はNHKに対して「年末年始で人出が増加し、忘年会や新年会の機会も増え、ワクチンを打ってから6か月以上たって効果が下がってくることを考えると、感染が下がる要因はほとんどない」と話した。オミクロン株についても「水際対策でかなり防いでいることは間違いないが、完全なものではない。いつ市中感染のケースが見つかってきてもおかしくない」としながら注意を促した。
名古屋工大研究チームが人工知能(AI)を使って予測したところ、オミクロン株感染拡大が12月に始まる場合、来年1月末には東京都の一日あたりの感染者数が3000人を超えるおそれがあるというシミュレーション結果が出た。
研究陣は人々の移動量や過去の感染状況、現在確認されたオミクロン株の感染力、ワクチン効果などをAIに入力して東京の感染拡大を予測した。その結果、感染経路が分からないオミクロン株患者が発生するいわゆる「地域社会感染」が12月16日に始まったとする場合、都内の一日あたりの感染者数は来年1月末に3000人、2月中旬には3700人を超えることが予想された。
地域感染が1カ月後の来年1月16日に始まると仮定すると、ワクチンのブースターショット接種などの影響で2月下旬に一日あたり2000人を超えた後、最大2200人余りをピークとして減り始めるという。研究を進めた平田晃正教授はNHKに対して「オミクロン株が入ってくるのを完全に防ぐのは難しい」とし「いま感染者数が少ないからと油断せず、対策を続けることが大切だ」と話した。
オミクロン株の地域内感染がすでに始まっている場合、来年1月末には東京都内で一日あたりの感染者が3000人を超えるおそれがあるとの予測も出た。
東京都によると、今月17日に都内で2人のオミクロン株感染者が確認された。1人は16日にオミクロン株陽性診断を受けた女性の密接接触者である20代男性で、12日川崎で開かれたサッカーの試合を観戦していた事実が確認された。保健当局は男性の家族と会社の同僚、サッカー観戦当時に男性の付近に座った観客80人余りに対して遺伝子増幅(PCR)検査を受けるよう要請した。
もう一人のオミクロン株感染者は50代男性で、11日に米国から入国した後、自宅待機中に感染が確認された。密接接触者である家族3人が検査を受けている。これに先立ち16日には関西国際空港検疫所職員のオミクロン株感染が確認されたが、海外渡航歴がない人からオミクロン株が報告された初めての事例だ。
その他に沖縄県在日米軍海兵隊基地の勤務者2人とその家族1人にオミクロン株感染事実が最近確認されるなど、日本国内のオミクロン株感染者は19日基準で計65人に増えた。
減少を続けていた日本国内のコロナ新規感染者数も徐々に増加する傾向だ。19日、東京で33人の感染者が報告されて、前週日曜日に比べて20人増えた。全国的には177人で一週間前(115人)に比べて60人近く増加した。20日を基準として、過去1週間に全国で報告された感染者は1144人で、4週ぶりに1000人を超えた。
◆「いつ市中感染のケースが見つかってきてもおかしくない」
まだ心配する水準ではないというのが日本政府の認識だが、専門家たちは警鐘を鳴らしている。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの舘田一博教授(東邦大学)はNHKに対して「年末年始で人出が増加し、忘年会や新年会の機会も増え、ワクチンを打ってから6か月以上たって効果が下がってくることを考えると、感染が下がる要因はほとんどない」と話した。オミクロン株についても「水際対策でかなり防いでいることは間違いないが、完全なものではない。いつ市中感染のケースが見つかってきてもおかしくない」としながら注意を促した。
名古屋工大研究チームが人工知能(AI)を使って予測したところ、オミクロン株感染拡大が12月に始まる場合、来年1月末には東京都の一日あたりの感染者数が3000人を超えるおそれがあるというシミュレーション結果が出た。
研究陣は人々の移動量や過去の感染状況、現在確認されたオミクロン株の感染力、ワクチン効果などをAIに入力して東京の感染拡大を予測した。その結果、感染経路が分からないオミクロン株患者が発生するいわゆる「地域社会感染」が12月16日に始まったとする場合、都内の一日あたりの感染者数は来年1月末に3000人、2月中旬には3700人を超えることが予想された。
地域感染が1カ月後の来年1月16日に始まると仮定すると、ワクチンのブースターショット接種などの影響で2月下旬に一日あたり2000人を超えた後、最大2200人余りをピークとして減り始めるという。研究を進めた平田晃正教授はNHKに対して「オミクロン株が入ってくるのを完全に防ぐのは難しい」とし「いま感染者数が少ないからと油断せず、対策を続けることが大切だ」と話した。
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