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「オミクロン株は風邪ウイルスとの混種」…コロナは力を失うのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

最近13カ国でデルタ株より感染力が強いオミクロン株が登場した11月29日午前、仁川国際空港第1旅客ターミナルを通じてフランクフルトとハバロフスクからの旅客機を利用した乗客が入国している。[写真 空港写真記者団]

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の変異株ウイルス「オミクロン株」が一般的な風邪ウイルスから一部遺伝子を持ってきた混種なので感染力が強い可能性もあるとの研究結果が出た。

今月4日(現地時間)、米紙ワシントン・ポスト(WP)は米国バイオメディカル情報分析会社「Nference」研究陣がオミクロン株の塩基配列を分析した結果をまとめた論文を公開したと報じた。この分析結果によると、オミクロン株は従来の新型コロナウイルスとは違い、風邪ウイルスで見られるような遺伝子コードを有していた。これを根拠にして研究陣は、オミクロン株が他の新型コロナ変異株に比べて感染力は強いが重症化の可能性が低い場合もあると示唆したとWPは伝えた。

研究陣は、オミクロン株が新型コロナを引き起こすとされている「SARS-CoV-2ウイルス」と同じコロナ系ではあるものの、一般の風邪だけを誘発するHCoV-229Eウイルスに同時に感染した宿主で発生した可能性があると推定した。今回見つかった遺伝子コードはオミクロン株を除く他の新型コロナウイルスでは確認されたことがないと研究陣は明らかにした。


論文を共同執筆した生命工学者のVenky Soundararajan氏はWPに「オミクロン株とHCoV-229Eウイルスの『顕著な(striking)』類似性はオミクロン株を人間宿主にさらになじみのあるものにし、一部の免疫体系を迂回する可能性がある」と説明した。Soundararajan氏は続いて「ウイルスは通常、感染力が高める方向へと進化し、深刻な症状を引き起こすような特性は喪失する」とし「オミクロン株がそのような場合なのか確実に知るためにより多くの資料と分析が必要だ」と述べた。Nference研究陣の今回の研究結果は事前出版段階にあり、まだ査読を経ていない。

4日、中国メディア「澎湃」によると、中国感染病最高権威である中国工程院の鐘南山院士は第2回大湾区ワクチンフォーラムで「オミクロン株をそれほど恐れる必要はない」としながら「オミクロン株の感染力が強いのは間違いないが、相対的に症状が弱い」と述べた。鐘氏は「南アフリカ共和国のフィードバックを見ると、オミクロン株は発病力がそれほど強くない」としながら「現在、ワクチンの保護力が低下するかどうかについては研究が急ピッチで進められている」と紹介した。

アフリカ南部ボツワナで先月11日に初めて見つかったとされるオミクロン株は世界各地に急速に拡大している。世界保健機関(WHO)は3日(現地時間)、オンライン会見でオミクロン株がこの日現在、少なくとも38カ国で報告されていて、初期データを比較するとデルタ株よりも感染力が高いとみられると明らかにした。これに先立ち、米国疾病管理予防センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は3日、CNNとのインタビューで「オミクロン株の感染力がデルタ株より強い可能性がある」としながら「オミクロン株が究極的に米国内の支配的な新型コロナウイルスになる可能性がある」と展望した。

オミクロン株にかかった場合、症状が軽微だという指摘に対しては慎重な立場を守った。WHO新型コロナ技術責任者のマリア・バンケルコフ氏は「症状が軽いという初期報告があるものの、そのように断定するのは時期尚早」とし「新型コロナに感染したすべての人々は、変異株とは関係なくひとまず軽い症状から始まるので、病症を正確に知るためにはより多くの時間が必要だ」と述べた。



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