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失踪説の彭師さん、IOC会長とビデオ通話なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

IOCのバッハ会長(左)が中国のテニススター彭師さんとビデオ通話している。[IOCホームページ キャプチャー]

張高麗元中国副首相に性暴行されたと暴露した後に行方不明説が出ていた中国女子テニススターの彭師さんが国際オリンピック委員会(IOC)とのビデオ通話で自身の安全を直接説明した。それでもワシントン・ポストなど外信は21日、彭師さんの身辺に関する疑惑が相変わらずだと指摘した。

IOCはこの日彭師さんがバッハ会長とビデオ通話したと声明を出し、画面の中で彭師さんが明るく笑う写真を公開した。声明によるとこの席には彭師さんと懇意にしているエマ・テルホIOC選手委員長と中国の李玲蔚IOC委員が同席した。

IOCは「約30分間の通話で彭師さんは『北京の自宅で安全に過ごしておりプライバシーを尊重してほしい』と話した。現在彼女は友人と家族と時間を過ごすことを望んでおり、今後もテニスを継続する計画」と伝えた。IOCはまた「バッハ会長が彭師さんに来年1月に北京での夕食を提案し、彭師さんがよろこんで受け入れた」と付け加えた。テルホ選手委員長は「彭師さんがよく過ごしているのを見て安心した。彼女の都合の良い時にいつでも連絡できると話した」と伝えた。


テニス女子ダブルス世界1位まで上がった彭師さんは2日に中国のソーシャルメディアのウェイボーに「強要され張高麗元副首相と性的関係を持った」と暴露した。その後彼女のウェイボーアカウントは閉鎖され2週間にわたり行方がわからなくなった。国際社会は中国公安が彼女を拘束したのではないかとの疑惑を提起した。

今回の通話は「状況が手の付けられないほどになれば来年の北京冬季五輪にまで影響を与えかねない」(ディック・パウンドIOC委員)というIOCの警告直後に実現した。外信は「依然として彭師さんの安全に疑問が残る状況」と伝えた。AP通信は「IOCが中国政府ではなく地域組織委員会と対話していると明らかにしたが、その委員会は共産党が掌握している」と評価した。ワシントン・ポストも「彭師さんが世界女子テニス協会(WTA)など他の国際団体ではなくIOCを選択した理由が明らかになっていない」と指摘した。

一方、22日に中国政府が初めて彭師さんについて言及した。中国外交部の趙立堅報道官は定例会見で彭師さんと関連した質問に「これは外交問題ではない」としながらも、「あなたも彼女が最近公開行事に参加したのを見ただろう」と話した。趙報道官は彭師さんの安全を尋ねる追加の質問に「これ以上話せる情報はない」と答えた。



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