ソウル江南(カンナム)で国産車代理店を運営するキム所長は先週末、脂汗をかいた。最近、「車泊に良い大型SUVを購入したい」という顧客に対し、燃費などを考慮して最新の国産大型SUV軽油(ディーゼル)モデルを勧めたことがあった。その顧客から「尿素水がなくても乗れる別の車に変えたい」という電話がかかってきたのだ。キム所長は8日、「貨物車とは違いSUVは10リットル入れれば1万キロ以上走るので今回の事態とは特に関係はないと説明したが、すでに決心したようだった」と伝えた。
尿素水不足事態が軽油車忌避の流れに油を注いでいる。カーイズユーデータ研究所によると、10月に新車登録された軽油車は2万261台と、前年同月(5万4853台)比で63.1%減少した。前月の9月(2万6486台)と比較すると23.4%減。今年1-10月の軽油車の市場シェアは25.4%だったが、10月の1カ月間だけをみると16.5%まで下がる。
研究所関係者は「燃料価格が急激に上がったうえ、エコカーの消費が増加する雰囲気が形成され、さらに先月中旬以降は尿素水不足が深刻になったことで、軽油車の代わりにハイブリッド車など代替購買現象が表れている」と説明した。実際、ハイブリッド車は10月に1万9182台売れ、前月(1万5875台)比で20.3%増加した。
自動車企業などのエコカー転換政策で、軽油やガソリンなどを使用する内燃機関の車は「終焉」を控えている。現代自動車グループの場合、ラグジュアリーブランドのジェネシスが2025年から内燃機関の車の新車発売を中断し、2030年からは販売自体をしないという。GMは2035年を生産打ち切り時期に設定するなど大半のグローバル自動車企業は2030-35年に内燃機関の車の「終息」を予告した状況だ。
かつて燃費を前に出して人気があった軽油車は、排ガス問題のため生産・販売が引き続き減少している。国内でも2015年には市場シェア52.5%と、ガソリン車(37.2%)を大きく上回ったが、翌年からはシェアが低下した。烏山大のムン・ハクフン自動車学科教授は「2015年にフォルクスワーゲンから始まった排ガス不正事態(ディーゼルゲート)が、軽油車に対する各国政府の政策はもちろん、消費者の認識に変化をもたらすきっかけになった」と説明した。
最近も環境部はメルセデスベンツコリアとステランティスコリアの軽油車両6モデルで排ガス不正を確認し、排ガス認証取り消しとリコール、課徴金賦課など行政措置を取り、刑事告発を進めている。
国内ディーゼル車の生産中断も続く。ジェネシスは最後のディーゼルセダンモデルのG70とG80を先月22日の受注分まで生産することにし、それ以降は注文を受けていない。このため国産車のうちディーゼルエンジンを搭載したセダンの生産は事実上幕を下ろした。
小型SUVの現代車コナ、双龍車チボリ、シボレー・トラックスなどのディーゼルモデルは昨年すでに生産が中断された。今年に入ってからルノー・キャプチャーのディーゼルモデルが3月に生産中断となり、起亜セルトスのディーゼルモデルが今年末を最後に生産を終えれば、国内で生産する小型SUVディーゼルは消える。
軽油車の空席はエコカーのハイブリッド車と電気自動車が埋めている。2015年に2.1%だったハイブリッド車のシェアは今年1-10月には10.4%に高まった。電気自動車は2015年の0.2%から今年1-10月には5.5%までシェアを拡大した。尿素水不足が深刻になり始めた10月だけをみると、ハイブリッド車と電気自動車のシェアはそれぞれ15.7%、8.9%へとさらに増える。
イーベスト投資証券のユ・ジウン研究員は「最近は尿素水不足事態までが重なり、消費者がますます軽油車を避けているため、今後、販売台数はさらに減っていくだろう」と予想した。
尿素水不足事態が軽油車忌避の流れに油を注いでいる。カーイズユーデータ研究所によると、10月に新車登録された軽油車は2万261台と、前年同月(5万4853台)比で63.1%減少した。前月の9月(2万6486台)と比較すると23.4%減。今年1-10月の軽油車の市場シェアは25.4%だったが、10月の1カ月間だけをみると16.5%まで下がる。
研究所関係者は「燃料価格が急激に上がったうえ、エコカーの消費が増加する雰囲気が形成され、さらに先月中旬以降は尿素水不足が深刻になったことで、軽油車の代わりにハイブリッド車など代替購買現象が表れている」と説明した。実際、ハイブリッド車は10月に1万9182台売れ、前月(1万5875台)比で20.3%増加した。
自動車企業などのエコカー転換政策で、軽油やガソリンなどを使用する内燃機関の車は「終焉」を控えている。現代自動車グループの場合、ラグジュアリーブランドのジェネシスが2025年から内燃機関の車の新車発売を中断し、2030年からは販売自体をしないという。GMは2035年を生産打ち切り時期に設定するなど大半のグローバル自動車企業は2030-35年に内燃機関の車の「終息」を予告した状況だ。
かつて燃費を前に出して人気があった軽油車は、排ガス問題のため生産・販売が引き続き減少している。国内でも2015年には市場シェア52.5%と、ガソリン車(37.2%)を大きく上回ったが、翌年からはシェアが低下した。烏山大のムン・ハクフン自動車学科教授は「2015年にフォルクスワーゲンから始まった排ガス不正事態(ディーゼルゲート)が、軽油車に対する各国政府の政策はもちろん、消費者の認識に変化をもたらすきっかけになった」と説明した。
最近も環境部はメルセデスベンツコリアとステランティスコリアの軽油車両6モデルで排ガス不正を確認し、排ガス認証取り消しとリコール、課徴金賦課など行政措置を取り、刑事告発を進めている。
国内ディーゼル車の生産中断も続く。ジェネシスは最後のディーゼルセダンモデルのG70とG80を先月22日の受注分まで生産することにし、それ以降は注文を受けていない。このため国産車のうちディーゼルエンジンを搭載したセダンの生産は事実上幕を下ろした。
小型SUVの現代車コナ、双龍車チボリ、シボレー・トラックスなどのディーゼルモデルは昨年すでに生産が中断された。今年に入ってからルノー・キャプチャーのディーゼルモデルが3月に生産中断となり、起亜セルトスのディーゼルモデルが今年末を最後に生産を終えれば、国内で生産する小型SUVディーゼルは消える。
軽油車の空席はエコカーのハイブリッド車と電気自動車が埋めている。2015年に2.1%だったハイブリッド車のシェアは今年1-10月には10.4%に高まった。電気自動車は2015年の0.2%から今年1-10月には5.5%までシェアを拡大した。尿素水不足が深刻になり始めた10月だけをみると、ハイブリッド車と電気自動車のシェアはそれぞれ15.7%、8.9%へとさらに増える。
イーベスト投資証券のユ・ジウン研究員は「最近は尿素水不足事態までが重なり、消費者がますます軽油車を避けているため、今後、販売台数はさらに減っていくだろう」と予想した。
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