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韓国政府、尿素水品薄現象で…中国に「輸出前検査、早く」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トラック駐車場の写真。尿素水の不足により来年初めにもトラック運送大乱が発生する可能性があるとの懸念が拡大している。[中央フォト]

最近の中国発尿素水品薄現象に関連し、韓国外交部が中国側に「尿素に対する輸出前検査を早期に進めてほしい」と要請したと明らかにした。中国は先月15日から尿素の原料になる石炭不足を理由に輸出前の商品検査を義務化したが、これによって韓国では貨物トラックのようなディーゼルエンジン車両に必須の尿素水の国内需給に支障をきたしている。

外交部の崔英森(チェ・ヨンサム)報道官は4日、定例ブリーフィングで「韓中国間のさまざまな外交チャネルを通じて中国内の関連部門に(尿素)輸出前の検査手続きの早期進行など、韓国側の希望事項を持続的かつ具体的に、密度をもって提起している」と話した。具体的には在中国韓国大使館など中国内の公館が率先して、尿素検査手続きが円滑に進み韓国がすでに契約済みの尿素の物量が早期に搬入されるように支援していると説明した。

外交部は先月21日、現地韓国企業から尿素水の需給に支障が生じる可能性があるという懸念を聞き、翌22日に現地公館を通じて中国側に具体的な措置を要請したという。これを巡り、中国が輸出前検査を義務化してから1週間が過ぎて、しかも企業の要請を受けた後にようやく現地公館が中国当局との接触に出たのはやや出遅れた感があるという指摘も出ている。


外交部当局者はこの日、記者団に会って尿素水大乱に対する中国側の立場も伝えた。この当局者は「(韓国内の尿素水品薄現象に対して)中国政府は石炭価格の上昇や電力難で発生するイシューだとし、輸出統制目的ではないと説明している」と話した。続いて尿素輸出前の商品検査義務化措置に対しても「中国側は輸出前検査を通じて(尿素が)急激に輸出されることを適切に調節するものだと話している」と付け加えた。

ディーゼル貨物車は法的に「窒素酸化物低減装置(SCR)」が装着されているが、尿素水はここに入る必須品目だ。韓国は2011年以降、国内には尿素生産設備がなく、現在産業用尿素の約97%を中国から輸入して使用している。

このような状況で中国が尿素輸出を事実上制限する措置を取り、韓国政府は中国以外からの輸入先を追加で調べている。外交部当局者は「他の地域からの物量需給が可能なのか在外公館を通じて引き続き調べている」と話した。



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