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バイデン大統領と単独で会った岸田首相…文大統領とは「遭遇」もなかった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅大統領が10月15日に青瓦台官邸会議室で岸田文雄首相と電話会談している。[写真 青瓦台]

文在寅(ムン・ジェイン)大統領と日本の岸田文雄首相との初の対面会談は実現しなかった。

英グラスゴーで開かれた第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に参加した文大統領が2日に米国が主導する国際メタン誓約協約式で岸田首相と遭遇するとの観測もあったが、岸田首相は会議場に姿を見せなかった。

岸田首相は会議出席の代わりにバイデン米大統領と単独で会い、並んで歩きながら対話した。日本メディアはこれを「短時間会談」と表現した。


青瓦台(チョンワデ、大統領府)は岸田首相との会合が実現しなかったことと関連して特に立場を出していない。

青瓦台は主要20カ国(G20)首脳会議とCOP26と続いた今回の多国間外交の舞台でバイデン大統領をはじめ岸田首相との首脳会談を推進した。

しかしバイデン大統領とは2~3分間の短いあいさつを交わすのにとどまり、岸田首相とは遭遇することもできなかった。

青瓦台は冷え込んだ韓日関係を復元するために韓日首脳間の対話を持続的に推進してきた。

文大統領は6月に英国で開かれた先進7カ国(G7)首脳会議の際に前任の菅義偉前首相と略式会談を推進したが菅前首相が拒否した。結局文大統領は菅前首相と1分間のあいさつだけ交わして別れた後、「会談につなげられなかったことを残念に思う」と明らかにした。

文大統領は先月4日に岸田首相が就任すると、同月15日に初の電話会談で「直接会い両国関係の発展方向に対し虚心坦壊に意見を交換できることを期待する」と話した。

岸田首相も疎通の重要性には共感したが、会談に対しては特に言及しなかった。

この日の岸田首相との対面会談が実現しなかったのは岸田首相の短い歴訪スケジュールも一部影響を及ぼしたとみられる。

岸田首相は先月31日の衆議院選挙で自民党が単独過半数の議席を確保した直後に英国行きを決めた。0泊2日の日程で、この日英国に到着した岸田首相が英国に滞在した時間は半日にすぎなかった。

それでも外交界では文大統領と岸田首相の会談が実現しなかった根本原因は日本が韓日関係の優先順位を低く見ているためだとの見方が優勢だ。

岸田首相は衆院選挙後に「米国をはじめ同盟国や同志国には可能な限り早期に直接訪問し、これらの首脳を日本に迎えたい」と明らかにした。積極的首脳外交を明らかにしたが、韓国に対する言及はなかった。

朝日新聞は1日、岸田首相が2015年に慰安婦合意を外相として仕切ったとし、「安易な妥協はしないだろう」という外務省幹部の話を伝えながら、韓国との対話は来年春の韓国大統領選挙後になるだろうと予想した。

実際に文大統領は先月の岸田首相との電話会談で、徴用工と慰安婦問題の解決に向けた早急な対話の必要性を何回も強調したが、岸田首相は「徴用工と慰安婦問題は最終的に解決されており、韓国が解決策を提示すべき」という日本政府の従来の立場を繰り返した。

文大統領はこの日COP26出席を終え今回の歴訪の最後の訪問国であるハンガリーに向かった。



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