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韓国、新型コロナワクチン接種率70%…日常回復だけが残った(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
キム・ウジュ教授は接種完了者に追加で接種するブースター接種の対象も拡大する必要があると助言した。現在は接種後6カ月が過ぎた60歳以上の高齢層と免疫低下者、新型コロナウイルス治療病院従事者を対象にブースター接種を実施している。キム教授は「他の国よりもとても保守的にアプローチしている。18歳以上の基礎疾患者まで含め、高齢者の範囲も50歳以上程度まで拡大する必要がある」と話した。

防疫緩和後に感染者が爆発的に増加したイスラエルは、12歳以上の全国民を対象にブースター接種を進めている。8月に1万人以上だったイスラエルの1日当たり感染者数はブースター接種後には1000人台以下に減少した。チョン・ギソク教授も「イスラエルを見れば6カ月後にワクチンの効果が落ちるということが確認できる。18歳以上を対象にブースター接種をすべき」と話した。

専門家らは在宅治療などの医療システム整備も急がれると話した。キム・ウジュ教授は最近在宅治療中に死亡したソウル・西大門区(ソデムング)の60代の患者の事例を取り上げた。20日に新型コロナウイルス陽性判定を受けて在宅治療中だった患者Aさん(68)は翌21日に状態が悪化して病院に搬送される間に死亡した。この過程で感染者情報の共有と専用救急車の手配に手間取り搬送が遅れた。


キム・ウジュ教授は「在宅治療対象者の範囲選定から誤った」と指摘した。いまはワクチンを接種したかどうかと関係なく入院要因がない70歳未満の無症状・軽症患者が対象だ。キム教授は「(Aさんは)68歳と高齢でワクチン未接種者だったためにいつでも状態が悪化する可能性が高い患者だった。新型コロナウイルスは状態が突然悪化するケースが多い。この基準をウィズコロナ以降にもそのまま適用すれば在宅治療中に死亡する人は多くなるだろう」と指摘した。

高麗大学医学部予防医学科のチェ・ジェウク教授もウィズコロナに合わせたシステム導入を求めた。チェ教授は「(Aさんは)新型コロナウイルス患者のため専従救急隊員と病院を待って搬送が遅れたもの。ウィズコロナは新型コロナウイルスを他の感染症のように扱うということだ。開業医から総合病院までそれぞれの役割に合うように新型コロナウイルス患者を診療できる医療体系を確保すべきだが、いまの対策にはこの部分が抜けている」と指摘した。

専門家は通常ウイルスが拡散する冬季が近づいている点も心配すべきだと話した。冬季には屋内活動も増える。チョン・ギソク教授は「昨年12月の第3波も冬季という季節的原因が大きかった。いま感染者が急増している英国もすでに寒い天候が影響を及ぼしているようだ。ウィズコロナへの転換のタイミングが良くないだけに個人個人が防疫ルールを厳格に守らなければならない」と助言した。


韓国、新型コロナワクチン接種率70%…日常回復だけが残った(1)

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