バイデン米大統領が、中国が台湾を攻撃すれば米国は台湾を守るために事態に介入する、と明らかにした。

ＣＮＮによると、バイデン大統領は２１日（現地時間）、メリーランド州ボルティモアのセンターステージで開かれたタウンホールミーティングでこのように述べた。バイデン大統領は外交・安全保障から国際経済、内政にいたるまで幅広い懸案について問答した。

特にバイデン大統領は、中国が台湾を攻撃すれば米国は防御するのかという質問に対して「そうする」と答えた。バイデン大統領は「我々はそれに専念している」と強調した。


米国とカナダの艦艇が最近、台湾海峡を通過すると、中国はこれに対抗して台湾防空識別圏（ＡＤＩＺ）に軍用機を動員し、訓練を実施するなど、軍事的な緊張が高まった。

米国は１９７９年に中国と国交正常化し、「一つの中国」の原則を認めて台湾と断交した。米国は「一つの中国」原則に従ったが、台湾との通商・文化交流を認め、防御用武器の輸出を可能にする台湾関係法を制定し、台湾と非公式な関係を維持してきた。

台湾関係法は全体的にややあいまいだが、台湾が十分な自衛能力を維持するために米国が台湾に輸出用武器を支援できるという条項がある。輸出用武器の規模は議会と大統領が決定する。

米国は１９５５年に台湾と相互防衛条約を締結したが、中国と国交正常化しながらこれを破棄したため、台湾を守る法的義務はない状況だ。バイデン大統領は８月、ＡＢＣニュースのインタビューでアフガニスタン事態に言及しながら「韓国、台湾、ＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）との間には根本的な違いがある」と述べるなど、台湾侵略時には米国が対応する考えを間接的に表したが、この日の発言でさらに明確にしたということだ。