グラフィックで表現した赤血球。[中央フォト]
ジョージワシントン大学のジョナサン・ライナー外科教授は「多発性骨髄腫は米国で最もよくある血液がんであり、黒人は白人よりも発病危険が2倍以上高い」とし「パウエル氏はこの国で新型コロナに最も脆弱な患者を代表していた」と話した。
あわせて、今回の事例が若者たちのワクチン接種の重要性に警鐘を鳴らしたと主張した。ライナー教授は「若者たちが免疫システムが崩壊した高齢者に新型コロナを伝播すれば、彼らにはもう打つ手がないということを示した」としながら「自分の家にいる両親や祖父母を守るために若者がワクチンを打たなくてはいけない理由」と説明した。
ジョージワシントン大学公衆衛生政策の教授であるLeana Wen博士もコロナワクチンの効果を強調した。Wen博士は「未接種者は接種者より感染確率が6倍、新型コロナで死亡する確率が11倍高まることが明らかになった」とし、ワクチン反対論者の主張に反論した。
基底疾患者の場合、いち早くブースターショット(追加接種)を打つべきだとも助言した。パウエル氏は今年2月にファイザーワクチン接種を終えた。先週ブースターショットを打つ予定だったが、体の調子が良くなかったため打てなかったと家族は伝えた。Wen博士は「このような高齢者と基底疾患者はワクチンを打っても重症または死亡の危険が高いため、ブースターショット接種後も追加的な予防措置が必要だということを意味する」と説明した。
一方、この日FOX(フォックス)ニュースのアナウンサーであるジョン・ロバート氏はツイッターに「パウエル氏がコロナのブレイクスルー感染で死亡したという事実はワクチンがどれくらい長期的に効果的なのか新たな懸念を提起している」と書いて非難を受け、その後削除した。
ブレイクスルー感染で亡くなったパウエルショック…「ワクチン、それでも信じて」(1)
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