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「政府を信じて接種したが無責任」…ワクチン副反応被害者家族、国政監査で糾弾=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長

「異常反応にすべて責任を負うという政府の約束を信じて娘がワクチンを接種したが死亡した。2カ月後には因果性の認定が難しいという審議の結果を受けた。異議を唱えたくても剖検所見書がない」。

7日、国会保健福祉委員会で保健福祉部と疾病管理庁に対する国政監査が行われ、参考人として出てきたイ・ナムフンさんはこのように述べた。監査場には新型コロナワクチン接種後に異常反応があった被害者と家族が出席した。与野党は異常反応被害補償に政府が積極的に対処すべきだと声をそろえた。

被害者とその家族は「政府の異常反応審議結果は納得しがたい」と指摘した。参考人として出てきたイ・ナムフンさんの22歳の娘は7月26日にモデルナ製ワクチンを接種し、5日後に血栓症の症状を表れ、12日後に死亡した。当時、異常反応の申告を受けた防疫当局は疾病管理庁に血小板減少症を伴う血栓症(TTS)検査を依頼したが、対象でないという理由で拒否された。


イさんは「疫学調査官はワクチンと因果性があるとみたが、審議の結果は4-2(ワクチンより別の理由による可能性が高い場合)だった」と話した。結果を予想できず、剖検なく葬儀をした。イさんは「もう剖検所見書がなく異議を唱えることもできない」とし「行政手続きを誰も知らせてくれなかった」と語った。

ファイザー製ワクチン接種の翌日に父が心停止で死亡したアン・ヒョンジュンさんも「(接種と死亡の)因果性がないという根拠を確実に示してほしい」と要求した。アンさんは「製薬会社はワクチンの副反応に責任を負わないという免責権を受けた」とし「いったいどういう理由で政府は因果性がないと主張するのか分からない」と指摘した。

鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は「(免責権は)すべての製薬会社が同じ国に同じ基準で要求した条件であり、わが国は(異常反応がある場合)国がまず責任を負う」と答えた。これに対しアンさんは「何人にどういう対応をしたのか公開的に話してほしい」と要求した。

被害者が自ら異常反応申告をしなければならない点も問題に挙がった。キム・グンハさんは3月、アストラゼネカ(AZ)ワクチン接種後、再生不良性貧血という診断を受け、骨髄移植までした。闘病中に苦労して出席したキムさんは「申告と補償手続きが非常に複雑だが、患者やその家族が自らしなければならない」と指摘した。

国家監査場では被害者の家族の嗚咽も続いた。イ・ヒョンヒさんは「大統領が高危険群と基礎疾患がある人を先に接種すべきだというので、糖尿と高血圧がある75歳の母が先に接種したが、ギラン・バレー症候群と診断された」と述べた。イさんは「病院費が苦痛だ。大統領と疾病管理庁は国民にした約束を忘れないでほしい」と訴えた。

新型コロナワクチン被害者家族協議会は具体的な改善案として▼自治体別コールセンター運営▼異常反応患者担当公共病院の新設▼自治体被害調査審議過程への被害者家族の立ち会い--を要求した。

この日、白宗憲(ペク・ジョンホン)国民の力議員は「疾病管理庁の統計によると、新型コロナワクチン接種後に発生した死亡および重症申告1586件のうち7件のみ因果性が認められた」とし「政府はあまりにも閉鎖的にしている」と指摘した。

金民錫(キム・ミンソク)共に民主党議員(国会保健福祉委員長)も「まずはこの方たちの1次治療が必要だ。患者のための対策の検討を求める」と述べた。これに対し権徳チョル(クォン・ドクチョル)保健福祉部長官は「対応過程における問題の部分を改善し、政府内で支援を考える」と述べた。



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