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【韓中ビジョンフォーラム】 「韓国、譲歩できないラインは守るべき」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓中ビジョンフォーラムが27日、ソウルHSBCビルで「韓中相互否定認識の原因と解消案」をテーマに開かれた。 ウ・サンジョ記者

チョ・ムンヨン延世大文化人類学科教授=韓国国内に青年世代と既得権をある程度持った586世代の葛藤が存在する状況を考慮すると、現在の韓中関係の複合的な現象を理解するうえで役に立つだろう。韓国の青年世代は民主の価値をよく知り、民主を「Kブランド」と考える。幼い頃から人権教育を受け、政治的な正しさに対する感受性も高いこの世代にとって、香港の事態は相当な衝撃だった。民主化運動を通じて成長した586世代が自分たちのパイをすべて持っていったと考える青年たちは、586世代の過去の反米運動や親中的性向に敵対感を持っている。青年内部のジェンダー、世代葛藤のようなものが、中国を見る視点にも複合的に反映されていることに注目する必要がある。

イム・デグン韓国外大融合人材大学教授=中国の東北工程と限韓令が韓中関係の変曲点になった。今でも「XX工程」と名付けるのをみると、その衝撃波が分かる。しかし韓中間には葛藤ばかりがあるのではない。韓中両国でお互いのコンテンツに対する需要がある。韓中間の文化コンテンツ輸出入は増加傾向にある。出版や放送などイデオロギー集約型コンテンツの対中輸出は打撃を受けたが、その他の音楽とゲーム、映画コンテンツの対中輸出はすべて増えている。我々の青年世代も中国のウェブ小説をよく読む。修交30周年をきっかけに両国の相互利益を最大化する地点を発掘する努力が必要だ。

キム・ジンホ檀国大政治外交学科教授=韓国の青年世代が中国を嫌う現象を異常と考える必要はない。こうした状況を自然な社会現象として理解する姿勢が必要だ。我々の青年世代の中国に対する否定的な認識は問題なのでこれを戻すべきだという発想がむしろ問題ではないかと思う。上の世代の意見で青年世代を変えるという考えがむしろ韓中関係を崩すこともあり得る。両国の若い世代がお互いの文化を受け入れる世界市民性を備えるのが自然な解決方法だ。


鄭在浩(チョン・ジェホ)ソウル大政治外交学部教授=韓国人の中国に対する認識は、2013-15年を除いて、2004年の高句麗史紛争以降は悪化し、THAAD事態で固まっている。国力の差は2000年代に入って確実になった。重要なのは2010年以降に韓国が中国に見せた外交的形態だ。韓国が中国にあまりにも容易な国、押せば押される国という認識を抱かせた。韓国に対する中国の関心が低下するしかない。中国に対する世界の認識は二極化している。民主主義先進国では中国に対する否定的な認識が強い。一方、中東やアフリカ、南米国家では中国に対する肯定的な認識が強い。世界は事実上、新冷戦に近い。こうしたすべての点は2021年の韓国に非常に重要な政治哲学的な質問を投げかける。民主主義国家で政府がする外交政策は民意に従うべきではないかという点だ。

洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)韓半島平和構築理事長=韓中の葛藤に油を注いだのは、中国に対する韓国政府の屈辱的な態度でないかと考える。若い民主化世代はもちろん、上の世代も不快だった。韓中の葛藤は管理されなければならず、改善される方向に進まなければいけない。このために韓国政府がやるべきことがある。政権交代とは関係なく韓米同盟関係、韓中パートナー関係という確実な根を下ろした状態で、中国に対して我々が譲歩できないラインは必ず守っていくということだ。低姿勢の対中外交の底辺には、南北関係を改善しようとする政府の善良な意思があるが、それでも絶対に変わらない原則を守っていく努力をしていかなければいけない。我々の青年世代は民主化教育を徹底的に受けているし、中国と米国、日本などに対するコンプレックスが少ない。これは我々の強みだ。

◆韓中ビジョンフォーラム=韓中関係の未来の座標とビジョンを見いだすために専門家18人が結成したフォーラム。洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)韓半島平和構築理事長が代表、辛正承(シン・ジョンスン)元駐中大使(東西大客員教授)が委員長を務める。


【韓中ビジョンフォーラム】 「韓国、譲歩できないラインは守るべき」(1)

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