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再び吹くテコンドー韓流(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
◇メキシコやブラジルなど中南米でも人気

米バージニア州でテコンドー道場を運営するチェ・スンミン師範(50)は「受講生の大部分は米国現地人で韓国人は1%もない。子どもと父兄がともに受講するファミリークラスもあり、家族が一緒に時間を過ごすことができて人気がある」と話した。1997年から米国でテコンドー道場を開いたというチェ師範は「このテコンドー道場は学校で生徒をピックアップし、テコンドーの授業が終われば宿題まで見るプログラムを進めるため父兄の反応が相当に高い」と話す。昨年11月からはテコンドーだけでなく専門家を通じて数学やコンピュータコーディングを教える授業も新たに始めた。子どもたちがあちこち移動せず1カ所でテコンドーをはじめとしたさまざまなプログラムを一緒に習うことができ父兄から人気を呼んでいるという。

特にテコンドー道場では「人格教育」を強調する。テコンドー道場に通い数カ月後に子どもたちが変わったことを確認した父兄は「信じられない」という反応が多かったという。チェ師範は「道場では子どもたちに韓国式のお辞儀を教え、学校に行っても先生にお辞儀をするよう教える。大人を尊敬し、他人を配慮・尊重する態度を強調するが、実際に『子どもが帰宅して両親や隣人に丁寧にあいさつするのを見て驚いた』という父兄は少なくない」とした。なにごとにも散漫だった子どもが物静かで集中力の高い子どもに変わったというテコンドー経験談をインターネットに掲載する父兄もいる。


メキシコやブラジルなど中南米でもテコンドーは人気スポーツだ。特に2019年にホンジュラスは中南米で初めてテコンドーを公立小学校で正規教育科目として採択した。現地15校の公立小学校の児童1800人ほどが選択ではなく必須義務授業として週2回受ける。ここでは韓国人師範に教育を受けたホンジュラスの現地指導者らがテコンドーを教えるという。ホンジュラスでテコンドーはサッカーに続き第2のスポーツと呼ばれるほど大人気を呼んでいる。

欧州ではスペインがテコンドー韓流の中心だ。スペイン・ガリシア州でテコンドー道場を運営中であるシン・スンハン師範(49)は「スペインでテコンドーの歴史は40年を超える。米国のようなピックアップシステムはないが、ここでも放課後に子どもを預けられるテコンドー道場を好む父兄が多い」と話す。シン師範は続けて「スペインの父兄もやはり子どもたちがテコンドーを習ってから性格の側面で多くの肯定的な変化を体験したと話す」と伝えた。世界テコンドー連盟関係者は「テコンドーはいまや単純なスポーツ種目を超え韓国をさらに知りたがらせ、また別の韓国文化を体験しようとする韓流伝播者の役割を各国でしている。これはテコンドー宗主国として五輪での成績以上に重要な部分だ」と話した。


再び吹くテコンドー韓流(1)

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