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新安保同盟「AUKUS」発足と同時に…中露、上海協力機構で会議

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国とロシアをはじめカザフスタン・キルギスタン・タジキスタン・ウズベキスタン・パキスタン・インドなど8カ国が加盟している上海協力機構(SCO)年次会議が16~17日の2日間に渡ってタジキスタン首都ドゥシャンベで開催される。

今回の会談は15日(現地時間)、米国が英国・オーストラリアと原子力潜水艦の技術を共有する新安保同盟「オーカス(AUKUS)」を発足させた直後に開かれ、SCOを主導する中国とロシアがどのような反応を示すのか注目される。

オーカス発足直前まで今年のSCO会談の核心議題はアフガニスタン情勢とイランの正式加盟国承認問題だった。米軍が撤退したアフガンと国境を接するSCO加盟国が共同宣言でアフガンに対してどのような声を出すのかも注目される。SCOにオブザーバーとして参加しているアフガンが代表団を派遣するかどうかも関心事だ。


SCOは1991年旧ソ連崩壊後、ソビエト連邦を構成して中国と国境に接していたロシア・カザフスタン・キルギスタン・タジキスタンと中国が国境の確定を目的に1996年上海で結成した領域内の多国安保機構「上海ファイブ」を前身とし、2001年中国とは国境を接していなかったウズベキスタンが合流して正式に発足した。

2017年にはオブザーバーとして参加していたインドとパキスタンが正式に加入して8カ国へと外縁が拡大した。ユーラシア面積の60%、世界人口の42%を占める。2018年8カ国体制で初めて開かれた青島会議でロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「SCOの購買力の総合は主要7カ国(G7)を超えた」とし、当時ドナルド・トランプ大統領のG7招待を拒否してSCOを選んだ。

今年の会議は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のため17日オンラインで加盟国首脳理事会が開かれる予定だ。プーチン大統領はクレムリン宮の側近が新型コロナに感染してドゥシャンベへの直接訪問を取りやめたとロシアのタス通信が14日、報道した。イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領との対面首脳会談も終盤で白紙化した。

◆アフガン経済支援、共同宣言に含まれる見通し

今回のSCO会談はアフガン問題が主に扱われる見通しだ。SCO加盟国にとってアフガン情勢の安定は共通の課題だ。加盟国はタリバンにテロ・麻薬対策、国内の情勢安定と人権擁護を要求するものと言われている。首脳会議で採択される共同宣言にアフガン復興のための経済支援が含まれる可能性も高い。

米軍のアフガン撤退を契機にSCOは草創期の多国間安保機構の役割を強化しようとしている。SCO加盟国は首脳会談を控えて12日から25日まで2週間の日程でロシア・オレンブルク州の訓練場で合同対テロ軍事訓練「平和使命-2021」を実施中だ。今回の訓練にはSCO加盟8カ国から兵力約4000人余りが参加した。

◆イランが正式加盟国に昇格するかどうかも関心

今年SCOのもう一つのイシューはイランが正式加盟国に昇格するかどうかだ。イランはライースィー大統領が就任して中東・アジア外交の強化を目指してSCO加入に積極的だ。プーチン大統領も同意する立場だ。ただし米国の対イラン制裁が問題だ。イランのテヘランタイムズは15日、米国のセカンダリーボイコットを意識した一部加盟国がSCO加入の最後の障害物だと報じた。これに伴い、西側の外信は過去に「独裁者クラブ」と呼ばれたSCOが再び「反米クラブ」色が強まりかねないと懸念している。

◆習主席、両親の結婚式が開かれた故郷を訪問後帰京

一方、16日、中国外交部の華春瑩報道官は習近平国家主席がタジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領の招待で17日に北京でオンライン方式のSCO正常理事会21次会議、SCOおよび集団安保条約機構(CSTO)首脳アフガン問題サミットに出席すると発表した。CSTOは旧ソ連共和国6カ国(ロシア・ベラルーシ・アルメニア・カザフスタン・タジキスタン・キルギスタン)が2002年に創設した集団安全保障機構だ。アフガンはCSTOの準会員国でもある。

習主席は77年前の1943年、両親の習仲勲(1913~2002)と斉心(95)の結婚式が開かれた陝西綏徳県の●(赤へんにおおざと)家橋村を14日に訪問した後、15日に西安で開かれた全国体育典開幕式で開幕を宣言して北京に戻った。



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