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中国を牽制する米国、原子力潜水艦技術を豪州に伝授…英国以来63年ぶり

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

バイデン米大統領

米国・英国・豪州が、中国を牽制するための先端軍事技術を共有する新しい安全保障パートナーシップを発表した。

バイデン米大統領は15日(現地時間)、ホワイトハウスで画像を通じてジョンソン英首相、モリソン豪首相と共に新しい3者安全保障パートナーシップを発表した。

3カ国の国名から「AUKUS」と命名されたこのパートナーシップで、豪州は米国と英国の技術を基礎とする原子力潜水艦を導入することになった。


これに先立ち米政府当局者は「こうした技術を米国が伝授するのは1958年に英国にして以来」とし「歴史的な発表」と説明した。続いて「インド太平洋地域全般で平和と安定を維持し、強力なパートナーシップを構築しようとするバイデン政権の意志を見せている」と、今回のパートナーシップの意味を評価した。

この当局者は、豪州が原子力潜水艦技術を保有することになれば、伝統的な潜水艦技術よりも優秀な能力を持つことになると説明した。インド太平洋地域で米国の技術力に準ずる潜水艦能力を保有する同盟国が誕生するということだ。

同当局者は今回の合意について「3カ国の防御能力を増進するだけでなく、欧州、特に英国をインド太平洋地域全体の戦略的目標と密接に結びつけることになった」と説明した。英国がインド太平洋で中国を牽制するのに関与するというのは米国としては成果だ。

3カ国は原子力潜水艦のほか人工知能(AI)、サイバーセキュリティー、水中システム、長距離攻撃能力など核心技術分野の情報と技術を以前より容易に共有することになるだろうと、当局者は伝えた。

同当局者は「今回のパートナーシップは『特定国家』を狙ったものではない」と強調したが、「規則を基盤とする国際秩序を確保し、平和と安定を維持するためのものだ」と説明し、中国牽制の必要性を示唆した。

一方、豪ABC放送は、豪州政府がフランスから潜水艦技術の移転を受けようとする計画は白紙になった、と報じた。豪州はフランスとの900億ドル(約10兆円)規模の潜水艦契約を放棄し、米国・英国の技術の原子力潜水艦を保有することになると、豪メディアは伝えた。

バイデン政権が先端軍事技術の提供を通じて同盟を糾合し、中国の軍事的浮上に集団対応する状況が形成されている。米政治専門サイトのポリティコは「原子力潜水艦は米国と同盟に中国の軍事力拡張を抑止するための強力な新しい手段を提供するだろう」と分析した。



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