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韓国が初のSLBM発射した日、北朝鮮は弾道ミサイルで挑発(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅大統領が15日に国防科学研究所総合試験場で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射試験を参観した。左は国防防科学研究所のパク・ジョンスン所長。[写真 青瓦台]

文大統領は「今後も北朝鮮の非対称戦力に対抗し圧倒できるよう多様なミサイル戦力を持続的に増強していくなど強力な防衛力を備えるよう最善を尽くすことを望む」と呼び掛けた。

青瓦台はこの日午後、徐薫(ソ・フン)国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いた後、「情勢安定が重要な時期に行われた北朝鮮の連続したミサイル発射挑発に対し深い懸念を表明する」という水準の立場を出した。

北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長はこの日、文大統領のSLBM試験発射参観に対し「大統領まで出て言い掛かりをつけるのに加勢するなら、北南関係は完全破壊に突っ走るようになるであろう。全ての言動に熟考しなければならない」と主張した。


北朝鮮の弾道ミサイル発射は韓半島(朝鮮半島)情勢をめぐる重要な外交会合直後に起きた。この日午前、ソウルでは中国の王外相が文大統領、外交部の鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官と相次いで会った。外交部関係者によると、青瓦台での接見後に外交部で行われた昼食の直前に両国外相は北朝鮮の弾道ミサイル発射のニュースを共有した。中国の外交トップが訪韓中に北朝鮮が弾道ミサイル発射を強行したのは異例だ。

鄭長官は14日の外交統一安保分野の国会対政府質問で、「(北朝鮮の巡航ミサイル発射は)南北合意違反ではない。安保理決議を違反したものではない」と評価した。ところが北朝鮮は鄭長官の発言が出た翌日にこれ見よがしに安保理決議違反に該当する弾道ミサイルを撃った。特に北朝鮮の最大友好国である中国の外交トップが公式外交日程の最中に弾道ミサイル挑発を敢行したのははばかることのない対南挑発とみることができる。

だが韓国政府は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の非核化の意志は堅固だとの立場に変わることがない。鄭長官は金委員長が核兵器開発の意志を数回強調したことに対し「(北朝鮮住民に送る)対内的メッセージとみている」と評価した。金委員長が実際には韓米両国を含め国際社会が要求する「韓半島非核化」を履行する意志があり、ただ対内結束のため本心と異なり核開発を継続するようメッセージを出しているという意味と解釈可能な発言だった。

韓国政府が南北関係改善に集中した末に北朝鮮の核・ミサイル脅威から目をそらしたり意味を縮小したりするような態度に北朝鮮が武力挑発で応酬し、安易な認識を見せた韓国政府も韓半島の緊張が高まった責任から抜け出すことはできないとの指摘が出ている。

経済社会研究院のシン・ボンチョル外交安保センター長は、「北朝鮮の立場では米中戦略競争の渦中に自分たちの価値を引き上げる局面と判断できる。最も注目されやすいタイミングを狙って自分たちの不満を露骨に表わし、韓米を圧迫しようとする動きとみることができる」と分析した。


韓国が初のSLBM発射した日、北朝鮮は弾道ミサイルで挑発(1)

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