1日に東海(日本名・日本海)南部海上で演習中の英海軍空母「クイーン・エリザベス」を訪れた。4時間にわたり空母の各所を見回りながら細かくチェックしてみた。10年後に進水する韓国の軽空母を事前に見ることができた。空母クイーン・エリザベスは伝統的な海洋大国である英国の最新技術で建造され2017年に就役した。
この日釜山(プサン)の海軍基地を出発するのは容易ではなかった。雲が低く海霧が立ちこめていた。空母が作戦中の海には風雨も押し寄せていると報告された。韓国海軍のUH-60ブラックホークヘリコプターは飛び立てず、英国のAW101マーリンヘリコプターに乗った。
海の上を飛行するためライフジャケットを身に付けた。低酸素状況に備え酸素呼吸器も腰に付けた。空母の甲板を移動する際に航空機が起こす風は目を開けられないほど強いためゴーグルも着用した。
海風に揺れるヘリコプターに乗って30分ほど飛んで行った。乗り物酔いを感じ始めたその時、窓の外に大きな船体が見えた。空母は6万5000トン、全長280メートル、全幅70メートルで、10万トン規模の米国の空母より小さく、4万5000トンで建造される韓国の軽空母よりは大きい。
AW101ヘリはゆっくり空母の左側に接近した。風雨が激しく吹きつけややもすると海に墜落しかねず緊張が感じられた。だが着艦の瞬間を感じられないほど軽やかに着艦した。悪天候の中でも経験が多い操縦士は卓越した実力を見せた。
艦艇内に移動しびっしょり濡れたライフジャケットとヘルメットをはずして見学を始めた。まず空母を動かす艦橋に上がり空母を見下ろした。英海軍関係者は「30秒後にF-35B戦闘機が出撃する」として甲板を示した。
◇海上の「小さな点」、近づいてみれば大型空母
F-35B垂直離着陸機は轟音を出しながらジャンプ台へ向かい、150メートルを5秒で疾走するとすぐ空に飛び立った。リフトファンの下から上へ引き上げる力と戦闘機のエンジンが押し出す推進力を同時に受け短い距離を滑走し機体を空中に浮かべた。
空母は当初からF-35Bの搭載を想定して竜骨などを設計した。F-35Bは最大36機搭載できる。甲板の下の格納庫には効率性を考慮し22機程度だけ搭載する。格納庫ではエンジン交換をはじめ地上と同じ水準で整備も可能だ。
F-35系列のステルス戦闘機は敵と味方のレーダーに探知されにくい。味方は戦闘機が送った飛行情報のおかげで位置を把握できる。作戦半径も広く、16機で既存艦載機42機分の役割をする。
F-35B戦闘機はゆっくり艦尾側に接近してきた。真下では回転翼が高速で回っているヘリコプターが出撃を準備している状況だが気にしていないようだった。映像を韓国軍の操縦士に見せた。「非常に危険な飛行だ。想像できないこと」としながら驚いた。
◇空母、事実上滑走路5本を持つ
かすめるように空母左側に近づくと甲板上空に入ってきてホバリングをした。まるで時間が止まったように感じられた。リフトファンが生み出した風が甲板に貯まった雨水を激しく払いのけて着艦した。すぐに再び出発線に移動した。「もう一度見せる」という英国軍関係者の許可が下りると出撃した。
空母の5カ所で同時に航空機が離着艦できる。事実上滑走路を5本持って航行する効果がある。緊急状況が発生すれば最大限素早く戦闘機が飛び立てるよう操縦士の生活習慣と動線まで空母の設計に反映した。戦時には1日72ソーティ(出撃・任務)までできる背景だ。
航空機5機が同時に飛び立つ、米国より4倍速い英空母の秘訣(2)
この日釜山(プサン)の海軍基地を出発するのは容易ではなかった。雲が低く海霧が立ちこめていた。空母が作戦中の海には風雨も押し寄せていると報告された。韓国海軍のUH-60ブラックホークヘリコプターは飛び立てず、英国のAW101マーリンヘリコプターに乗った。
海の上を飛行するためライフジャケットを身に付けた。低酸素状況に備え酸素呼吸器も腰に付けた。空母の甲板を移動する際に航空機が起こす風は目を開けられないほど強いためゴーグルも着用した。
海風に揺れるヘリコプターに乗って30分ほど飛んで行った。乗り物酔いを感じ始めたその時、窓の外に大きな船体が見えた。空母は6万5000トン、全長280メートル、全幅70メートルで、10万トン規模の米国の空母より小さく、4万5000トンで建造される韓国の軽空母よりは大きい。
AW101ヘリはゆっくり空母の左側に接近した。風雨が激しく吹きつけややもすると海に墜落しかねず緊張が感じられた。だが着艦の瞬間を感じられないほど軽やかに着艦した。悪天候の中でも経験が多い操縦士は卓越した実力を見せた。
艦艇内に移動しびっしょり濡れたライフジャケットとヘルメットをはずして見学を始めた。まず空母を動かす艦橋に上がり空母を見下ろした。英海軍関係者は「30秒後にF-35B戦闘機が出撃する」として甲板を示した。
◇海上の「小さな点」、近づいてみれば大型空母
F-35B垂直離着陸機は轟音を出しながらジャンプ台へ向かい、150メートルを5秒で疾走するとすぐ空に飛び立った。リフトファンの下から上へ引き上げる力と戦闘機のエンジンが押し出す推進力を同時に受け短い距離を滑走し機体を空中に浮かべた。
空母は当初からF-35Bの搭載を想定して竜骨などを設計した。F-35Bは最大36機搭載できる。甲板の下の格納庫には効率性を考慮し22機程度だけ搭載する。格納庫ではエンジン交換をはじめ地上と同じ水準で整備も可能だ。
F-35系列のステルス戦闘機は敵と味方のレーダーに探知されにくい。味方は戦闘機が送った飛行情報のおかげで位置を把握できる。作戦半径も広く、16機で既存艦載機42機分の役割をする。
F-35B戦闘機はゆっくり艦尾側に接近してきた。真下では回転翼が高速で回っているヘリコプターが出撃を準備している状況だが気にしていないようだった。映像を韓国軍の操縦士に見せた。「非常に危険な飛行だ。想像できないこと」としながら驚いた。
◇空母、事実上滑走路5本を持つ
かすめるように空母左側に近づくと甲板上空に入ってきてホバリングをした。まるで時間が止まったように感じられた。リフトファンが生み出した風が甲板に貯まった雨水を激しく払いのけて着艦した。すぐに再び出発線に移動した。「もう一度見せる」という英国軍関係者の許可が下りると出撃した。
空母の5カ所で同時に航空機が離着艦できる。事実上滑走路を5本持って航行する効果がある。緊急状況が発生すれば最大限素早く戦闘機が飛び立てるよう操縦士の生活習慣と動線まで空母の設計に反映した。戦時には1日72ソーティ(出撃・任務)までできる背景だ。
航空機5機が同時に飛び立つ、米国より4倍速い英空母の秘訣(2)
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