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数カ月でがらりと変わった全斗煥元大統領の容貌…「完全に他の人のようだ。代役ではないか」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

全斗煥元大統領が9日午後2時30分ごろ、光州広域市東区芝山洞(トング・チサンドン)の光州地裁から出ている。フリーランサーのチャン・ジョンピル

全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(90)が9日、光州(クァンジュ)地裁で開かれた死者名誉毀損容疑の控訴審裁判に出席した後、約11時間ぶりに帰宅した。

この日午前8時25分ごろ、李順子(イ・スンジャ)夫人とともに黒色のセダンに乗って光州に出発した全元大統領は同日午後7時32分ごろ、ソウル延禧洞(ヨニドン)の自宅に到着した。出発前に車に乗る前に取材陣に向かって手挨拶をしたことと違い、帰ってきては随行員に助けられて車から降りた。

彼の姿はわずか数カ月で大きく変わっていた。顔はやせてやつれた姿で、シワも深くなった。昨年11月30日1審宣告公判に出発して「国民に謝罪せよ」という市民団体の抗議に「発言に気をつけろ」と叱り飛ばしていた気力は影も形もなかった。


変わった容貌のせいでオンライン掲示板などを中心に「全斗煥の代役ではないか」「完全に他の人のようだ。同一人物か」「顔が大きく変わった」など疑惑が提起されたりもした。

全元大統領は2017年4月自身の回顧録を通じて「5・18民主化運動当時、戒厳軍がヘリコプター射撃をした」と証言した故チョ・ビオ神父を「破廉恥な嘘つき」と書いた容疑(死者名誉毀損)で起訴された。懲役8カ月、執行猶予2年の1審宣告後、控訴審が進められている。

この日の裁判は全元大統領の控訴審裁判への初出廷で、身元を確認する認定尋問の手続きが進められた。全氏は名前を尋ねる裁判所の質問をよく聞くことができず、ヘッドセット(聴力補助装置)までつけた。だが、全氏は自身の居住地さえまともに答えることができなかった。裁判所が住所を尋ねると、同席していた李順子夫人が先に話して全元大統領が同様に答える形で答えた。

彼は裁判が始まって10分余りも経たないうちに目を瞬きながら集中できない姿を見せた。また、頭をこっくりしてうとうとするような姿も見えた。裁判開始20分後に全元大統領は呼吸困難を訴えた。

李夫人が「食事ができなかったからそうだったようだ」と言うと、裁判所は全元大統領に呼吸困難を尋ね、約10分間法廷の外に出て休憩を取るようにした。その後、裁判が終わるごろ、裁判所は全氏を再び呼んで進行状況を説明して2時29分ごろ裁判を終了した。

一方、全氏は1審では認定尋問と宣告期日など計3回にわたって法廷に出席したが、1審判決以降控訴審裁判には姿を表わさず裁判所が不利益を警告して出席を決めた。



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