韓日戦に続きトルコと対戦した準々決勝でも勝利の立役者は金軟景（キム・ヨンギョン、３３）だった。東京五輪で韓国女子バレーボール代表チームが５セットまで続いた接戦の末にトルコを破って準決勝に進出し、金軟景選手に対する賛辞が続いている。金軟景選手は準々決勝で２８得点を上げる猛活躍を見せ勝利を導いた。

◇国際バレーボール連盟「金軟景は１０億人に１人」

国際バレーボール連盟（ＦＩＶＢ）は４日、東京五輪女子バレーボール準々決勝の試合終了後にＳＮＳを通じ「われわれは話し続けてきた。金軟景は１０億分の１だ」と明らかにした。金軟景選手の活躍を示して「１０億人に１人出るかどうかという選手」という趣旨の書き込みだった。先月３１日に予選リーグでの韓日戦でも金軟景選手は３０得点を上げ、五輪で初めて４回も１試合で３０点以上を記録した選手として名前を残し、韓国代表チームを準々決勝に導いた。


これに先立ちＦＩＶＢは韓国代表チームがいずれも勝利した日本とドミニカ共和国との試合後にもＳＮＳで「五輪にもう１回出てはならないのか」「金軟景は自身が世界最高の選手の１人である理由を改めて見せた」と投稿した。これに対して各国のファンらは「金軟景は永遠の伝説」「金軟景は宝だ」「彼女は女王で強い」などのコメントでこたえた。

◇「これからはメッシがサッカー界の金軟景」

金軟景選手の活躍を生中継で見守った韓国のファンらも試合直後に喜びを楽しむと同時に金軟景選手を絶賛した。各種オンラインコミュニティでは金軟景選手を「神軟景」「軟景神」と呼び、「これでこそ神軟景だ」「日本戦の時も必要な瞬間ごとに解決した選手が軟景神だった」などの賛辞を送った。

ネットユーザーらは「金軟景はバレーボール界のメッシではない。これからはメッシがサッカー界の金軟景だ」「教会は聖書、仏教は経典、バレーボールは金軟景」などのウイットに富んだ言葉で金軟景選手に対する関心を示したりもした。

◇金軟景、「きょうが最後かと…」

東京五輪を最後に五輪引退を宣言した金軟景選手はこの日の試合について、「ワンチームになって準決勝の舞台を踏みうれしい」と所感を明らかにした。試合直後の取材エリアで記者らと会った金軟景は「正直、準々決勝の相手がトルコに決まった後は私も準決勝進出は容易でないと思った。昨夜は（きょうの試合が五輪最後の試合だと思い）まったく眠れなかった」と話した。

２０１２年のロンドン五輪から９年ぶりに準決勝に進出した韓国女子バレーボール代表チームはブラジルとロシア・オリンピック委員会の勝者と６日午後に決勝進出を争うことになる。韓国女子バレーボールは１９７６年のモントリオール五輪での銅メダルから４５年ぶりにメダル挑戦への望みをつなぐ。