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東京五輪参加のベラルーシ選手が亡命する理由あった…反体制活動家遺体で発見

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ベラルーシ短距離陸上選手のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手が1日、羽田空港で帰国を拒否し、政治的亡命を申請した。 [写真 ベラルーシスポーツ連帯財団(BSSF)]

ウクライナに亡命していたベラルーシの反体制活動家ビタリー・シショフ氏(26)がウクライナの自宅近くの公園で死亡しているのが見つかり捜査当局が調査を始めた。シショフ氏は発見当時首を吊った状態だったが、警察は殺害の可能性もあるとみている。

ロイター通信など外信が3日に伝えたところによると、ウクライナのキエフ警察は「前日から行方がわからなくなっていたシショフ氏が自宅に近いキエフ市内の公園で死亡しているのが見つかった」と明らかにした。

シショフ氏はキエフの社会運動団体「ウクライナのベラルーシの家」の代表で、ベラルーシ政府の弾圧を避けウクライナに移住したベラルーシ人を支援してきた。


キエフ警察は事件現場で彼の携帯電話と個人の所持品などを確保した。シショフ氏の身元確認に参加した友人は「彼の鼻は折れていた」と話した。

前日にシショフ氏の同僚は彼が午前中にジョギングに出たまま帰ってこないとして通報していた。彼らは警察に「シショフ氏が昨年ベラルーシで開かれた反政府デモに参加してから知らない車に尾行されるなど持続的な監視を受けてきた」として拉致または殺害の可能性を指摘した。また「シショフ氏は心理的・精神的障害がない非常に冷静な人だった」と証言した。

警察は今回の事件が自殺を装った殺人事件とみて調査に入った。

ベラルーシは昨年8月の大統領選挙から数カ月にわたり政治的混乱が続いている。30年以上の長期政権に成功したルカシェンコ大統領の「不正選挙」をめぐる議論が続いているためだ。

野党圏は大統領辞任と新たな総選挙と大統領選挙を要求し連日大規模デモを開いており、ルカシェンコ大統領は軍部と権力機関の忠誠、ロシアの支援を踏み台に野党関係者を弾圧している。

すでに野党関係者3万5000人以上が警察に逮捕された中で最近ではベラルーシの保安機関が野党関係者逮捕に向け大規模作戦を始めたという暴露も出てきた。

野党関係者への弾圧レベルも高まっている。東京五輪に出場したベラルーシの陸上代表クリスチナ・チマノウスカヤ選手(24)が2日に自国の陸上チームを批判したという理由で強制帰国の危機に陥った。

危機を感じたチマノウスカヤは五輪参加中に亡命を要請し、ポーランドが人道主義ビザを発給することにした状態だ。彼女は近くポーランドに入国するという。

5月には反体制ジャーナリストのロマン・プロタセビッチ氏(26)が航空機に乗ってギリシャのアテネからリトアニアのビリニュスに向かっている間に逮捕された。ベラルーシ当局はプロタセビッチ氏を逮捕するために旅客機をミンスク空港に強制着陸させて国際社会の批判を受けた。

国外亡命中であるベラルーシの野党指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ氏はこの日ツイッターに「ベラルーシを脱出した人たちが依然として安全でないということが心配になる」と書き込んだ。今回の事件と関連し国連も「(ベラルーシの)状況は明確に悪化している」としながらウクライナ当局に徹底した調査を促した。



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