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<東京五輪>「テニスのスコアか」…銀色の軍番プレートで嘲弄された韓国サッカー

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

東京五輪サッカー準々決勝韓国対メキシコの試合が行われた横浜国際総合競技場で4点目のゴールを許した韓国選手らが落胆している。[写真 五輪写真共同取材団]

「横浜の悲劇」。日本メディアは韓国サッカーの東京オリンピック(五輪)8強敗退をこう表現した。

韓国は先月31日、横浜で行われた準々決勝でメキシコに3-6と惨敗した。終了直前の黄儀助(ファン・ウィジョ、ボルドー)のゴールがなければ、1996年のイラン戦のスコア(2-6)が再現されるところだった。サッカーファンは「テニスのジョコビッチのスコアか」「サッカーではなく金軟景(キム・ヨンギョン)のバレーボール韓日戦をテレビ中継をすべきだった」などと批判した。

サッカー韓国代表は6失点して帰国することになった。これは1964年(アラブ連合共和国戦の0-10)以来の五輪最多失点だ。


韓国代表の金鶴範(キム・ハクボム)監督はホンジュラスとの第3戦(6-0勝利)のように攻撃的なゲームを展開した。高い位置からプレスをかけたのが敗着だった。メキシコはホンジュラスではなかった。個人技が優れたメキシコは韓国の守備を弄んだ。センターバックの朴志洙(パク・ジス、金泉)と鄭泰ウク(チョン・テウク、大邱)が前だけを見て守備をし、相手にスペースを与えた。

これは「金敏在(キム・ミンジェ)執着」によって予想された惨事だった。金鶴範監督は6月30日、最終メンバーのオーバーエージ枠(25歳以上)にCB金敏在(キム・ミンジェ、25、北京国安)を入れた。しかし所属チームは招集に応じず、半月ほど粘ったが、結局、金敏在の合流は不発となった。代わりに選抜された朴志洙は日本への出国の前日に合流した。朴志洙はニュージーランドとの1次リーグ第1戦の終盤に出場した。「早めに朴志洙を選んで守備の組織力を高めるべきだった」という指摘が出ている。

金鶴範監督は先月13日、アルゼンチンと評価試合で戦力の露出を最小化するといってベストメンバーを稼働しなかった。貴重な評価試合の機会を生かせなかったのだ。

2012年ロンドン五輪で3位に導いた洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は6月末に最終メンバーを確定し、組織力を高めた。しかし金鶴範号は6月に30人以上を招集し、第1・2次合宿をして18人を選定した。サッカー界の関係者は「長い選抜過程が選手には大変なストレスだったと聞いている」と伝えた。別の関係者は「日本の宿舎のエレベーターで韓国選手に会ったが驚いた。血気盛んな20代の選手が本当に静かだった」とチームの雰囲気を伝えた。

2016年リオデジャネイロ五輪で監督を務めた申台龍(シン・テヨン)氏は「選手たちは実力で負けた。メキシコの技術があまりにも高かった。選手の間を抜けるタイミング、宅配のような正確なパスに崩された」とし「ただ、金敏在は守備が不安定な状況で監督としては最後まであきらめられなかったはず。結局は結果論」と話した。

トッテナムが五輪出場を許可した孫興民(ソン・フンミン)を選ばなかったことについても批判が出ている。ただ、孫興民を選んで負傷があったり早期脱落すれば、さらに大きな批判の声が出たかもしれない。

あるネットユーザーは「韓国サッカーが東京で銀メダルを獲得した」として銀色の軍番プレートの写真を載せた。五輪の銅メダル以上に与えられる兵役免除を受けられなかったという意味だ。度が過ぎる揶揄だが、韓国サッカーの苦々しい現実でもある。



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