韓国のテレビ局ＭＢＣが東京五輪開会式生中継の過程で各国選手団を紹介する際に不適切な写真と文言を使って議論が起きた中、「法律違反が確認されれば厳罰してほしい」という青瓦台（チョンワデ、大統領府）国民請願まで上がってきた。

青瓦台国民請願ホームページに上げられた「ＭＢＣ五輪開会式中継に対する調査をお願いします」というタイトルの請願文は、２４日午後３時基準で２６００人以上の同意を受けた。前日に掲示されたこの請願文は１００人以上の事前同意を受けて管理者が検討中の段階で、別途のＵＲＬでアクセスすることで確認できる。

請願人は「ＭＢＣは公営放送の地位にもかかわらずだれもが大変な渦中にもそれぞれ国のために努めている選手らと関係者を励ますことはできないにしても各国のワクチン接種率や特定国の傷になる資料写真を掲示したことで国際的な非難を韓国国民が抱えることになった」と指摘した。


続けて「各種法律違反に対して調査し、法律違反が確認されれば放送製作者だけでなくＭＢＣ経営陣まで厳罰し公営放送の正常化をお願いしたい」と強調した。

ＭＢＣは前日に東京国立競技場で開かれた五輪開会式を生中継しながら、ウクライナ選手団を紹介する際にチェルノブイリ原子力発電所の写真を使った。１９８６年の旧ソ連時代に起きたチェルノブイリ原発爆発事故は国際的に悲劇的な事故として知られている。

それだけでなくＭＢＣはハイチを紹介する際には現地の暴動写真を表示し、マーシャル諸島に対しては「かつては米国の核実験場」という文言で紹介した。これに対しオンラインコミュニティなど韓国国内だけでなく外信など海外でも指摘が提起された。

ＭＢＣは中継放送の最後に続きこの日立場文を通じて繰り返し謝罪した。ＭＢＣは立場文で「当事国に対する配慮と考えがとても不足しており、チェック過程も不十分だった。事案の深刻性を認識し、映像資料選別と字幕整理およびチェック過程全般を徹底的に調査した上で結果に基づき厳正な後続措置を取りたい」と明らかにした。