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ドイツ全土が洪水で泣く時、1人笑った有力次期首相候補

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

欧州西部の大洪水の様子。

「ムッティ(お母さん)」と呼ばれるドイツのメルケル首相が、洪水被害規模に大きな衝撃を受けたと独ドイチェベレ、英BBCなどが伝えた。メルケル首相は18日、シュルト村など洪水被害地域を訪問し「衝撃的だ、こうした被害を与えた破壊を説明するドイツ語の単語がない」と話した。また「しかしみなさんがお互いを助け合い結束した姿は大きな慰めになる」として迅速な被害支援と再建を約束した。メルケル首相は「気候変動との戦争でわれわれはもっと速くなければならない」と話した。ショルツ財務相は22日の閣議で3億ユーロ規模の支援予算を編成する計画だ。西欧を強打した洪水被害により18日までにドイツで157人、ベルギーで31人の死亡者が発生した。行方不明者は数千人に達すると推定され、死亡者はさらに増える見通しだ。

政治的議論も生じた。ドイツのシュタインマイヤー大統領が17日に16人が行方不明となっているエアフトシュタットを訪問した際に次期首相として有力視される与党キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首が笑う姿がカメラに捉えられた。ラシェット氏はシュタインマイヤー大統領が現場で厳粛な声明を発表する中で後に立ち周囲の人たちと談笑しながら明るく笑った。

社会民主党のクリングベイル幹事長は「人の性格は危機の瞬間に現れる。良識を欠いており鳥肌が立つ」と論評した。ドイツ紙のビルトは「ドイツ全土が泣くのにラシェットは笑う」と指摘した。ラシェット氏はツイッターを通じ、「対話をした当時の状況がそのように映り後悔している。不適切な行いに謝罪する」と謝罪した。

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