日本政府が毎年刊行する「防衛白書」で、17年連続で独島(ドクト、日本名・竹島)領有権主張を繰り返した。韓国との関係に対しては「韓国防衛当局側による否定的対応が続いている」と記述した。
馬に乗って走る日本の武者の絵を表紙にした今年の防衛白書は中国の脅威を強調する一方、韓国の国防予算増額を集中照明する内容も1ページにわたり取り上げた。周辺国の状況を根拠に提示して自国の防衛費増強に向けた口実を設けるためのものとみられる。
◇「韓国が否定的対応」
日本の岸信夫防衛相は13日午前、菅義偉首相主宰の閣議で令和3年版防衛白書を報告した。
今回の白書には日本をめぐる安全保障懸案を説明し、「わが国(日本)固有の領土である北方領土や竹島の領土問題が依然として未解決のまま存在している」と明示した。日本が防衛白書を通じて独島の領有権を主張したのは小泉政権時代の2005年から今回が17年目だ。
今年の防衛白書では、安全保障協力の章で韓国は昨年と同じく米国を除いた日本の防衛協力対象国のうちオーストラリア、インド、東南アジアの次となる4番目に配置された。また、韓国との関係に対しては2018年の韓国海軍駆逐艦と海上自衛隊哨戒機間の対立、独島周辺での軍事訓練、軍事情報保護協定(GSOMIA)終了議論などを取り上げた上で、「韓国防衛当局側による否定的な対応が継続している」と原因を韓国に転嫁した。
このうち、韓国海軍による独島周辺海域での軍事訓練は今年初めて追加された部分だ。韓国の独島防衛訓練を韓日関係悪化の原因として指摘した格好だ。
また、このため「日韓・日米韓の連携が損なわれることのないよう、引き続き韓国側の適切な対応を強く求めていくこととしている」と記した。昨年と似た表現だが、米国のバイデン政権発足に合わせて「日米韓連係」を強調する内容と「強く」という表現が新たに含まれた。
◇「防衛費増額根拠を設けようとする意図」
特に今年の防衛白書は「韓国の軍備増強と国防予算」という1ページ分の別途コーナーを設け、韓国の国防予算が2000年から22年連続で増加していると指摘した。韓国の2021年の国防費は前年比5.4%増加し、「国防改革2.0」に基づいて今後国防費を年平均7.5%ずつ増加させる計画としてその背景には米国からの戦時作戦統制権を早期に移管したいという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の考えがあると分析した。
外交消息筋はこうした内容について、「岸防衛相は日本が国防費をGDP比1%以内で維持してきた慣行にしばられずに増やす意向を繰り返し明らかにしてきた。日本の防衛費増強に向けた根拠を設けるために防衛白書で中国と韓国など周辺国の国防費を集中照明したもの」と解釈した。
◇「武者で強固な防衛意志表現」
今年の防衛白書の表紙の絵にもこうした意志が反映されたとみられる。過去の桜の花の絵や幾何学模様などとは違い、今年の防衛白書の表紙には日本を代表する墨絵作家である西元祐貴さんの騎馬武者の絵があしらわれた。
防衛省関係者は、「若い層と外国人も防衛白書に簡単に接近できるように墨絵を採用した。国を守る意志と強さ、強固な防衛意志などを表現しようと思った」と説明した。
だが戦争放棄を宣言した「平和憲法」体制にある日本の防衛体系を説明しながら好戦的な武者の姿を表紙に使ったのは「軍事大国」を指向する日本政府の本心を表わしたものではないかとの観測が出ている。
そのほか今年の防衛白書では米中対立を描写する部分が大きく増え、初めて台湾問題を別のチャプターで取り上げたりもした。北朝鮮に対しては「わが国を含む関係国に対する挑発的言動を繰り返してきた」とし、北朝鮮の軍事動向が日本の安全に「重大かつ差し迫った脅威」という従来の記述内容をそのまま維持した。
外交部は13日午前に在韓日本大使館の相馬弘尚総括公使を呼び、防衛白書の「竹島領有権」の主張に抗議と遺憾を表明した。国防部も松本喬防衛駐在官を国防部に呼んで強く抗議し即時是正を要求した。
馬に乗って走る日本の武者の絵を表紙にした今年の防衛白書は中国の脅威を強調する一方、韓国の国防予算増額を集中照明する内容も1ページにわたり取り上げた。周辺国の状況を根拠に提示して自国の防衛費増強に向けた口実を設けるためのものとみられる。
◇「韓国が否定的対応」
日本の岸信夫防衛相は13日午前、菅義偉首相主宰の閣議で令和3年版防衛白書を報告した。
今回の白書には日本をめぐる安全保障懸案を説明し、「わが国(日本)固有の領土である北方領土や竹島の領土問題が依然として未解決のまま存在している」と明示した。日本が防衛白書を通じて独島の領有権を主張したのは小泉政権時代の2005年から今回が17年目だ。
今年の防衛白書では、安全保障協力の章で韓国は昨年と同じく米国を除いた日本の防衛協力対象国のうちオーストラリア、インド、東南アジアの次となる4番目に配置された。また、韓国との関係に対しては2018年の韓国海軍駆逐艦と海上自衛隊哨戒機間の対立、独島周辺での軍事訓練、軍事情報保護協定(GSOMIA)終了議論などを取り上げた上で、「韓国防衛当局側による否定的な対応が継続している」と原因を韓国に転嫁した。
このうち、韓国海軍による独島周辺海域での軍事訓練は今年初めて追加された部分だ。韓国の独島防衛訓練を韓日関係悪化の原因として指摘した格好だ。
また、このため「日韓・日米韓の連携が損なわれることのないよう、引き続き韓国側の適切な対応を強く求めていくこととしている」と記した。昨年と似た表現だが、米国のバイデン政権発足に合わせて「日米韓連係」を強調する内容と「強く」という表現が新たに含まれた。
◇「防衛費増額根拠を設けようとする意図」
特に今年の防衛白書は「韓国の軍備増強と国防予算」という1ページ分の別途コーナーを設け、韓国の国防予算が2000年から22年連続で増加していると指摘した。韓国の2021年の国防費は前年比5.4%増加し、「国防改革2.0」に基づいて今後国防費を年平均7.5%ずつ増加させる計画としてその背景には米国からの戦時作戦統制権を早期に移管したいという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の考えがあると分析した。
外交消息筋はこうした内容について、「岸防衛相は日本が国防費をGDP比1%以内で維持してきた慣行にしばられずに増やす意向を繰り返し明らかにしてきた。日本の防衛費増強に向けた根拠を設けるために防衛白書で中国と韓国など周辺国の国防費を集中照明したもの」と解釈した。
◇「武者で強固な防衛意志表現」
今年の防衛白書の表紙の絵にもこうした意志が反映されたとみられる。過去の桜の花の絵や幾何学模様などとは違い、今年の防衛白書の表紙には日本を代表する墨絵作家である西元祐貴さんの騎馬武者の絵があしらわれた。
防衛省関係者は、「若い層と外国人も防衛白書に簡単に接近できるように墨絵を採用した。国を守る意志と強さ、強固な防衛意志などを表現しようと思った」と説明した。
だが戦争放棄を宣言した「平和憲法」体制にある日本の防衛体系を説明しながら好戦的な武者の姿を表紙に使ったのは「軍事大国」を指向する日本政府の本心を表わしたものではないかとの観測が出ている。
そのほか今年の防衛白書では米中対立を描写する部分が大きく増え、初めて台湾問題を別のチャプターで取り上げたりもした。北朝鮮に対しては「わが国を含む関係国に対する挑発的言動を繰り返してきた」とし、北朝鮮の軍事動向が日本の安全に「重大かつ差し迫った脅威」という従来の記述内容をそのまま維持した。
外交部は13日午前に在韓日本大使館の相馬弘尚総括公使を呼び、防衛白書の「竹島領有権」の主張に抗議と遺憾を表明した。国防部も松本喬防衛駐在官を国防部に呼んで強く抗議し即時是正を要求した。
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