韓国国内の新型コロナ感染再拡大を受け、12日から2週間、首都圏に最高レベルの社会的距離「第4段階」が適用される。午後6時以降の私的な集まりは2人までとなる。政府はこのほか遊興施設の集合禁止、ワクチン接種者に提供していたインセンティブの中断など、強化された「第4段階+アルファ」措置も取った。
金富謙(キム・ブギョム)首相は9日、政府ソウル庁舎で「感染者数が連日、最多を更新するなど、防疫が最大の危機に直面している」とし「部処と自治体の準備時間を考慮し、来週月曜日(12日)から第4段階を施行するが、私的な集まりなどは今日からでも自制することを要請する」と述べた。
政府が社会的距離を強化したのは、それだけ感染拡大傾向が深刻であるからだ。9日0時基準で一日の新規感染者は1316人と、過去最多となった。特にソウル(495人)・京畿道(キョンギド、396人)など首都圏が963人と、全体の77.9%を占めた。9日も午後6時までに1050人の新規感染者が確認され、前日の同じ時間より11人多い。中央防疫対策本部の権ジュン郁(クォン・ジュンウク)第2副本部長は「本格的な第4波が進行している」とし「デルタ株の拡大で今までの流行より多くの患者が発生する可能性が高い」と述べた。
首都圏に適用する第4段階は事実上、退勤後の私的な集まりを禁止する。「夜間シャットダウン」と変わらないという指摘だ。午後6時までは4人まで集まることができるが、それ以降は2人となる。結婚式や葬式は親族に限り集まることができる。集会は1人デモだけが可能だ。宗教行事はすべて非対面となり、スポーツ競技は無観客で行われる。学校と保育施設は非対面授業に転換し、企業にも在宅勤務を勧告した。SKなど一部の企業は全員が在宅勤務に入る。
プラスアルファに該当する追加措置も出した。ワクチン接種者に適用していた私的な集まりの人員制限除外など防疫緩和措置は留保される。本来、第4段階なら一部の遊興施設の営業が午後10時まで可能だが、今回は集合禁止だ。
専門家は政府の一貫性のない政策がコロナ拡大を招いたと批判した。1回以上のワクチン接種者比率が68%を超えた英国でも先月からデルタ株拡大で一日に2万人の新規感染者が発生している状況で、韓国政府は全面登校授業の再開、ワクチン接種者の野外ノーマスクなど緊張が緩んだ姿を見せたということだ。韓国の1回以上のワクチン接種率は30%水準にすぎない。
問題は第4段階を施行してもすぐに効果を期待するのは難しいという点だ。高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は「昨年3月から1年以上続いた社会的距離による国民の疲労度が深刻な状態であり、強化政策の効果が落ちるかもしれない」と懸念した。結局、距離とマスク着用でウイルス拡大を遮断し、ワクチン接種率を引き上げることが唯一の対応策だ。嘉泉大学医大のチョン・ジェフン予防医学科教授は「とにかくワクチンを早期に確保し、高危険群の接種を一日も早く完了することが急がれる」と述べた。
金富謙(キム・ブギョム)首相は9日、政府ソウル庁舎で「感染者数が連日、最多を更新するなど、防疫が最大の危機に直面している」とし「部処と自治体の準備時間を考慮し、来週月曜日(12日)から第4段階を施行するが、私的な集まりなどは今日からでも自制することを要請する」と述べた。
政府が社会的距離を強化したのは、それだけ感染拡大傾向が深刻であるからだ。9日0時基準で一日の新規感染者は1316人と、過去最多となった。特にソウル(495人)・京畿道(キョンギド、396人)など首都圏が963人と、全体の77.9%を占めた。9日も午後6時までに1050人の新規感染者が確認され、前日の同じ時間より11人多い。中央防疫対策本部の権ジュン郁(クォン・ジュンウク)第2副本部長は「本格的な第4波が進行している」とし「デルタ株の拡大で今までの流行より多くの患者が発生する可能性が高い」と述べた。
首都圏に適用する第4段階は事実上、退勤後の私的な集まりを禁止する。「夜間シャットダウン」と変わらないという指摘だ。午後6時までは4人まで集まることができるが、それ以降は2人となる。結婚式や葬式は親族に限り集まることができる。集会は1人デモだけが可能だ。宗教行事はすべて非対面となり、スポーツ競技は無観客で行われる。学校と保育施設は非対面授業に転換し、企業にも在宅勤務を勧告した。SKなど一部の企業は全員が在宅勤務に入る。
プラスアルファに該当する追加措置も出した。ワクチン接種者に適用していた私的な集まりの人員制限除外など防疫緩和措置は留保される。本来、第4段階なら一部の遊興施設の営業が午後10時まで可能だが、今回は集合禁止だ。
専門家は政府の一貫性のない政策がコロナ拡大を招いたと批判した。1回以上のワクチン接種者比率が68%を超えた英国でも先月からデルタ株拡大で一日に2万人の新規感染者が発生している状況で、韓国政府は全面登校授業の再開、ワクチン接種者の野外ノーマスクなど緊張が緩んだ姿を見せたということだ。韓国の1回以上のワクチン接種率は30%水準にすぎない。
問題は第4段階を施行してもすぐに効果を期待するのは難しいという点だ。高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は「昨年3月から1年以上続いた社会的距離による国民の疲労度が深刻な状態であり、強化政策の効果が落ちるかもしれない」と懸念した。結局、距離とマスク着用でウイルス拡大を遮断し、ワクチン接種率を引き上げることが唯一の対応策だ。嘉泉大学医大のチョン・ジェフン予防医学科教授は「とにかくワクチンを早期に確保し、高危険群の接種を一日も早く完了することが急がれる」と述べた。
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