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ワクチン「完成版」の登場か…「新型コロナ系列を全部予防する『スーパーワクチン』開発中」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス

全世界科学者が様々な種類の新型コロナウイルスを1回の接種で予防できる「スーパーワクチン」の開発に出ていると28日(現地時間)、フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

これによると、スーパーワクチンは新型コロナの変異ウイルスをはじめ、過去20年間3回のパンデミックを起こした、いわゆる「ベータ新型コロナウイルス(betacoronavirus)」系列を全部予防することを目指す。

感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)のワクチン研究開発責任者メラニー・サヴィル氏は「われわれは『今回のパンデミックを終わらせるために何をすべきか、次のパンデミックを予防するために何をすべきか』という2つの核心質問に対応するために動いている」と話した。


科学者は今回の新型コロナが動物から発生して人に感染させる最後のウイルスになるとは思わないという見通しにより、今後も広範にわたって使用できる多価ワクチンの開発に着手した。

人に呼吸器疾患を感染させる「ベータ新型コロナウイルス」は、過去20年間3回のパンデミックを起こした。2003年香港、中国で発生したSARSコロナウイルス(SARS-CoV-1)、2012年中東で発生した中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がベータ新型コロナウイルス系列だ。

特に、新型コロナは400万人以上の命を奪うなど、SARS(700人)、MERS(850人)より被害規模がはるかに大きいうえに、18カ月が過ぎても終息せず、強力な変異株ウイルスに進化して問題が深刻だ。

現在、開発完了した新型コロナワクチンはウイルスが人の細胞に浸透する時に使うスパイク蛋白質を中和させる抗体を生成する方式で開発された。これに伴い、新型コロナウイルスも免疫反応を回避する方向に進化し、ワクチンと激しい戦いを繰り広げている。

反面、「多価ワクチン」はエピトープ(epitopes)と知らされた免疫体系を刺激するたん白質の切れを攻撃することを目指し、「進化圧力」にも変異しない部分の抗体を攻撃する。さらに、多価ワクチンは人体に抗体とT細胞の生産を刺激し、新型コロナウイルスに対する免疫反応を起こす効果もある。

ただし、多価ワクチンの開発の先行きが明るいとはいえない。科学者はヒト免疫不全ウイルス(HIV)が数十年間変異を起こしてきたため、ワクチンを開発することに失敗した。インフルエンザにも「スーパーワクチン」はまだない。毎年アップデートが必要な理由だ。

サヴィル氏は人工知能(AI)と機械学習技術を動員して多様な新型コロナウイルスから保護する抗原を探していると伝えた。

各国の製薬会社も乗り出している。多価ワクチンを開発している欧州の製薬会社ベロセラピューティクスは今年末まで臨床試験を始めることを希望していると明らかにした。カナダのエントス製薬のジョン・ルイス最高経営者(CEO)は機械学習技術を利用して多価ワクチンを開発していると伝えた。



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