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韓国、デルタ株増えるが来月から距離緩和…コロナ拡大危機

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
デルタ、7月、2学期。新型コロナウイルス感染症がまた流行するおそれがある条件でありキーワードだ。

現在、韓国国内のデルタ株拡大傾向はまだ目立っていない。最近の変異株現況資料によると、22日基準で計190人のデルタ株感染者が確認されている。これら感染者と接触するなど疫学的な関連性がある感染者66人を加えると、計256人がデルタ株に感染したと推定される。6月基準でデルタ株の国内検出率はまだ1.9%と、外国と比べて低い。しかし他国の拡大傾向を見ると安心できない。米国の場合、今月第1週の新規感染者のうちデルタ株感染者の比率は10%にすぎなかったが、2週後には20.6%に急騰した。現在、米国でデルタ株感染者は2週ごとに倍増している。米国立アレルギー・伝染病研究所(NAID)のアンソニー・ファウチ所長は23日(現地時間)、 「1カ月ほど過ぎればデルタ株が優勢になる可能性がある」と述べた。欧州疾病対策センターも8月末には欧州連合(EU)地域内の新規感染事例の90%がデルタ株になると予想した。

こうした状況で韓国国内では来月から新しい防疫体系が施行される。ソウル・仁川(インチョン)・京畿道(キョンギド)の首都圏の場合、まず2週間、6人までの集まりが可能になる。現在は4人までだ。また、飲食店は0時まで営業が可能になる。飲酒を伴う集まり・会食がかなり増えると予想される。より多くの人がより長い時間集まることになる。感染リスクが高まる。さらにワクチン接種ペースも落ちる。来週から来月下旬まで新規接種がしばらく中断するため、接種率は現在のようには伸びない。中央防疫対策本部のイ・サンウォン疫学調査分析団長は「7月中には予防接種率がそれほど上昇しない見込みであり、野外行事や集まりは自制してほしい」と呼びかけた。


2学期には大学も対面授業に入る。大学の学園祭も可能になるとみられる。しかし経済・社会活動が旺盛な20-40代はワクチン需給状況のため8月から接種が可能だ。免疫ができる前に登校する可能性もある。一日の平均新規感染者数も増えている。中央防疫対策本部は25日0時基準で新型コロナ新規感染者数を634人、累計感染者数を15万3789人と明らかにした。26日の発表数値は除いたが、今週は一日平均感染者数が511.5人と、前週(6月13-19日)の471.1人に比べ40.4人(8.6%)増えた。

専門家らは結局、時間と距離の2トラックで対処する必要があると主張する。高麗大のチェ・ジェウク予防医学科教授は「まずデルタ株が優勢種にならないよう厳格な検疫システムが必要」とし「集団免疫を確実に形成し、変異株に効果的な新しいワクチンが出るまで待たなければいけない」と助言した。カン・ジンハン・ワクチン活性化委員長は「現在のコロナワクチンはデルタ株を完ぺきに遮断するのは難しい」とし「結局、距離のような従来の防疫指針を強化しなければいけない」と述べた。ソウルボラメ病院のパン・ジファン感染内科教授は「2学期の全面対面授業を控えているだけに、活動が多い若者のワクチン接種が急がれる」と強調した。



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