最近、自宅でリハビリをしている作業治療師ホヨンさん。[写真 キム・ドゥギョンさん提供]
その後、発熱や嘔吐、悪寒に襲われ、腕と足の70~80%をまともに使えなくなった。目が開かず救急室に運ばれた日もあった。接種1カ月前に受けた健康診断では異常所見がなかったホヨンさん。そのような新社会人の男性が倒れたが、誰もすっきりと説明してくれることができなかった。
急性横断性脊髄炎。病院から受けた最終診断名だ。担当教授は「ワクチンとの関連性について検討が必要だ」という趣旨の所見を出したという。3カ月間、父のキム・ドゥギョンさん(55)は息子を車椅子に乗せて病院を転々とした。息子を好転させる方法を探してさ迷った。
父の奮闘のおかげだっただろうか。高容量ステロイド治療を受けた後、リハビリ専門病院に留まっていたホヨンさんは最近退院した。大韓作業治療師協会の力を借りて自宅でリハビリにまい進している。依然として足には力がないが、杖をついてとぼとぼ歩き始めた。うまく言葉が出ないが、頭痛や嘔吐症状は消えた。目が開かない症状も良くなった。大韓作業治療師協会のイ・ジウン副会長は「ホヨンさんは足に感覚が戻らせるリハビリ治療を受けながら、ゆっくりと歩く練習をしている」としつつも「最近、救急室に3~4回運ばれたことがあるだけに、気を付けるべき状況」と説明した。
これまでの病院費は雪だるまのように増えて2300万ウォン(約226万円)を超えた。病院費が手にあまっていた父は保健当局に支援を受けることができるか問い合わせしたが、疾病管理庁は仁川市(インチョンシ)を通じて「ワクチンと関係がない」という回答を伝えてきた。先月17日挫折した父子に一筋の光が差し込むようだった。政府がワクチン接種以降に重症の異常反応が発生したが、因果性根拠が足りず補償を受けることができなかった患者を支援することにしたからだ。
だが、父子はもう一度落ち込んだ。新型コロナ予防接種被害補償専門委員会はホヨンさんの事例を審議した後、予防接種との因果性を認めにくいとし、補償申請を棄却した。▼脳脊髄炎診断が正確でない点▼時間的な関連性が認められにくい点▼ワクチンによる可能性より他の可能性がさらに大きいと判断される点--などが理由だった。政府は「ワクチンよりは他の理由によることなので、因果性が認められにくい場合」は補償から除外する。
しかし、父はあきらめなかった。建築現場所長を務めてきた本業をやめ、再審議のために資料を集めている。いつ完治するかも分からない息子の症状とワクチン接種が時間的な前後関係に成立することが難しいなら、少なくとも関関連性は認定する必要があるのではないかというのがキムさんの主張だ。新型コロナ予防接種被害補償専門委員会の審議結果に異議がある場合、1回に限って異議を申し立てることができる。
審議結果を知った日から90日以内に行政審判および行政訴訟も提起することができる。
3カ月間孤独な戦いを強いられている父の声は断固としていた。「政府と大統領を信じてワクチンを打ったのに子どもが倒れました。でも、ワクチンより他の理由でこのようになったというのはあまりにも悲痛で胸が痛い話です。問題が解決されなければ、子どものためにでも訴訟までいくつもりです」
この記事を読んで…