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日本経団連新会長に知韓派…韓日経済関係改善なるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1日に日本最大の経済団体である経団連の新会長に就任した十倉雅和住友化学会長。[写真 住友化学]

日本最大の経済団体である日本経済団体連合会の新会長に知韓派が就任し、韓日の経済関係改善の糸口が見いだされるか注目される。その主人公は1日に経団連会長に就任した住友化学の十倉雅和会長だ。

財界関係者は1日、「十倉新会長は2011年の住友化学社長在任当時、サムスングループと大邱(テグ)・城西(ソンソ)工業団地で合弁工場のSSLM設立を主導した人物。こうした縁から日本財界の代表的な知韓派とされ、昨年開かれた韓日経済人会議では日本側の基調演説者として出た」と話した。

SSLMは発光ダイオード(LED)の核心素材であるサファイアウエハー(基板)を生産するために作られた。2000年に商用車事業から撤退したサムスングループが11年ぶりに大邱に工場を作って話題を集めた。住友はサファイアウエハーの主原料である高純度アルミナ部門で世界シェア1位の企業だった。当時住友化学社長だった十倉会長は起工式に出席し、朴槿恵(パク・クネ)議員、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)議員、劉承ミン(ユ・スンミン)議員、金範鎰(キム・ボミル)大邱市長、崔志成(チェ・ジソン)サムスン電子副会長、権五鉉(クォン・オヒョン)サムスン電子社長(いずれも当時)らと鍬入れを行ったりもした。SSLMは2015年から電気自動車用二次電池製品の主要素材である高耐熱性分離膜も生産している。


十倉会長と韓国との縁はその後スマートフォンでも続いた。住友が2018年から生産されているサムスン電子初の折りたたみスマホの「ギャラクシー・フォールド」(現ギャラクシーZシリーズ)の核心素材である透明ポリイミドフィルムを供給してだ。透明ポリイミドは折りたたみ式ディスプレーを保護する素材だ。住友化学が生産するポリイミドは熱に強く耐久性が高いという評価を受けた。既存の有色ポリイミドと違い透明なため折りたたみスマホでガラスを代替することになった。

十倉会長はリンパ腫で闘病中の中西宏明前会長が先月初めに辞任の意向を明らかにしたことから急遽会長に就任した。日立製作所会長の中西前会長は2019年5月にリンパ種で入院して治療を受けた後、同年9月に業務に復帰したが最近になり再発した。中西前会長は2018年5月に経団連会長に就任した。経団連会長は再任を通じ4年間在任するのが慣例だ。任期途中の辞任は2002年の団体統合で現在の経団連の形になってから初めてだ。

十倉会長は東京大学経済学部を卒業し1974年に住友化学に入社した。常務、専務を経て2011年に社長となり、2019年に会長に就任した専門経営者だ。2015年から経団連副会長として活動してきた。

一方、全国経済人連合会はこの日許昌秀(ホ・チャンス)会長名義で経団連会長就任を祝う書簡を発送した。許会長は書簡を通じ、「現在の韓日関係はいつになく厳しいが十倉会長の就任を契機に両団体間の協力がさらに強化されることを願う」との考えを明らかにした。



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