旧日本軍慰安婦被害者の吉元玉(キル・ウォノク)さん(92)と対話する尹美香(ユン・ミヒャン)元挺対協常任代表。[写真 尹美香氏のフェイスブック キャプチャー]
ソウル西部地裁は31日、尹議員と正義記憶連帯のA理事の5回目の公判準備手続きを進めた。検察と弁護団はこれまで行われた4回の公判準備手続きの間に捜査記録閲覧と問題で対立した。今回も同じ問題で対立する姿を見せた。
検察は「26日の弁護人の意見書を見ると、再び記録閲覧・コピーを全面許容してほしいという趣旨で主張している。第1回公判準備手続きに戻ろうとしているようだ」と話した。
続けて「一般刑事訴訟事件ならば閲覧・コピーと関連なく証拠目録として提出した証拠に対しては証拠認否をするが、8カ月以上証拠認否さえしない。疑問に感じざるを得ない」と指摘した。
これに対し弁護人は検察が捜査記録などの閲覧とコピーを認めないため裁判に必要な資料を確保できず、防御権行使に不利益を見ていると主張している。
尹議員の弁護人は「裁判をわざと遅延させようとする点は全くない。証拠認否書を提出した。裁判所は『次の準備期日に完全な証拠目録に対する証拠申請と証拠認否まで整理しよう』と話した」と明らかにした。
当初裁判所はこの日に公判準備手続きを終了し次回の期日には正式裁判を進める計画だった。だがこの日は証拠認否を完了できず、公判準備手続きをもう一度開くことにした。次の公判準備手続きは7月5日だ。証拠認否書提出により検察は証拠目録を改めて確定し、次の期日に証人申請まで進めることにした。
一方、尹議員は正義記憶連帯理事長として活動していた当時に補助金を不正に受領し募金を任意に使用した容疑などで昨年9月に起訴された。A理事も補助金管理法違反、地方財政法違反、業務上背任などの容疑で起訴された。
尹議員はこの日法廷に姿を見せなかった。公判準備手続きの間は被告人に出席の義務はない。
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