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韓国・新古里原発が火災で稼動中断…「放射能の漏出なし」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

蔚山市蔚州郡のセウル原発本部に位置する新古里3・4号機。[写真 韓国水力原子力]

蔚山市蔚州郡(ウルサンシ・ウルジュグン)の新古里(シンゴリ)原子力発電所で火災が発生し発電が中断する状況が発生した。放射能の漏出はなく、原子力安全委員会が事故調査に着手した。

原子力安全委員会が29日に明らかにしたところによると、新古里原発4号機で29日午前9時28分ごろ火災が発生した。タービンで発生した火災は1時間ほど過ぎた午前10時29分ごろに鎮火した。

タービンは水蒸気の供給を受けて電力を発生させる装置だ。原子力安全委員会は「新古里4号機がタービンを停止した理由は発電機付属機器(励磁機)の火災のためと推定する」と説明した。励磁機は発電機に磁力が活動する空間(磁界)を形成し発電できるよう助ける付属機器だ。


◇原子力安全委員会、事故原因調査に着手

新古里4号機は原子力で作ったエネルギーでタービンを回し電力を生産する発電は中断した状況だ。ただ原子炉は正常稼働中だ。韓国水力原子力は「人命被害や放射性物質漏出などはないものと把握された」と明らかにした。原子力安全委員会も「発電所内の放射線レベルは平常時水準を維持していることを確認した」と発表した。

原発で火災が発生し原子力安全委員会は新古里4号機の原子炉の出力を5%水準に下げた。また、現場事務所を通じて初期状況把握に着手した。今後韓国原子力安全技術院(KINS)の専門家で構成した事故調査団を派遣して詳細な調査に入り、再発防止対策などを確認する。

新古里4号機は2019年2月に原子力安全委員会の運営許可を受け同年9月に商業運転を開始した原発だ。脱原子力蔚山市民共同行動共同訴訟団の700人は昨年5月に原子力安全委員会を相手取り、新古里4号機運営許可処分取り消し訴訟を提起したが2月に敗訴した。新古里4号機の運営許可手続きに問題はないというソウル行政裁判所の1審判決は控訴が進行中だ。





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