1912年4月10日に英国のサウサンプトン港を出港するタイタニック号。[中央フォト]
タイタニック号の実物をそのまま再現するレプリカのタイタニック号では宿泊ができ、5つ星級のクルーズサービスも提供される予定だ。
AFP通信によると、現在中国四川省で建設中のレプリカは2万3000トンの鋼鉄と100人以上の労働者が動員された10億元(約170億円)規模のプロジェクトだ。
このプロジェクトに投資した蘇紹俊氏は「タイタニック号に対する記憶を生き返らせるために資金を出した」と明らかにした。
タイタニック号は1912年に氷山に衝突する事故により1500人以上の死亡者を出した。タイタニック号の歴史が世界の人々に改めて注目を浴びたのは同名の映画『タイタニック』(1997)が公開されてだ。中国でも映画『タイタニック』は興行記録を塗り替える大人気を得た。
また、中国ではタイタニックが沈没する際に乗船していた中国人旅行者のうち生き残った6人の話を描いたドキュメンタリー『シックス』が最近放映され、タイタニックに対する関心が改めて高まった状況だ。
AFP通信は「四川省に建造されるレプリカは華麗な船室内部食堂とプール、さらにドアノブまですべてがタイタニックの原型を再現した」と伝えた。
宿泊が可能なレプリカは5つ星級のクルーズサービスも提供される予定だ。一夜を船で過ごすのにかかる費用は2000元(約3万4000円)だ。蘇紹俊氏はインタビューで「年間200万人~500万人の訪問客がタイタニック号を見にくるだろう」と言及した。
外国人観光客誘致までではないが中国国内観光客だけ考えても勝算があるという計算が作用したとみられる。
彼は「テーマパークをオープンする日に、映画を作ったジェームズ・キャメロン監督と主役を演じた2人の俳優を招きたい」と明らかにした。
しかし中国のネット上ではタイタニック号のテーマパークが観光客を集められるかに対して疑問が提起されているとAFP通信は伝えた。
一方、過去にも有名映画やドラマに登場したレプリカを中国に建設した事例があった。AFP通信によると『スタートレック』の象徴であるエンタープライズ号のレプリカが中国に建造された。このレプリカはスタートレックの大ファンであるある中国人事業家が1800万ドル以上の資金を投じて作った。
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