このような結果をめぐり、外交界では鄭長官が中国に傾いているのではないかという誤解を押し切ってでも今回中国行きを選んだ本当の理由は何か等、不思議な点は多い。両側の結果発表だけをみると、4カ月ぶりに再び韓中外交長官が向かい合って座って解決しなければならなかった至急かつ重大な懸案が何だったのかが分からないためだ。韓国外交長官の初出張地として米国ではなく中国を選んだ点や、台湾問題で米中が葛藤する中で韓中外交長官会談場所が台湾の鼻の先であるアモンだった点などのせいで、鄭長官の訪中をめぐり少なくない懸念の声が出ていた。これに関連し、鄭長官と外交部は今回の会談の主要成果として、韓中が韓半島平和プロセス再稼働に対して合意した点を強調した。特に鄭長官は会談の冒頭発言で「韓半島平和プロセスが実質的に進展できるように中国政府が積極的に役割を果たすよう要請する」との立場を明らかにした。
ただし、北核問題および韓半島平和プロセス再稼働のための主要協力パートナーである米国の北朝鮮政策レビューが完了していない状況で中国側に「積極的役割」を要請したことをめぐり、北核問題が米中間葛藤のもう一つの素材になるのではないかという懸念も出ている。
韓中外交長官会談、「得」より「失」が大きい? 4カ月前と結果は「ほぼ同じ」(1)
ただし、北核問題および韓半島平和プロセス再稼働のための主要協力パートナーである米国の北朝鮮政策レビューが完了していない状況で中国側に「積極的役割」を要請したことをめぐり、北核問題が米中間葛藤のもう一つの素材になるのではないかという懸念も出ている。
韓中外交長官会談、「得」より「失」が大きい? 4カ月前と結果は「ほぼ同じ」(1)
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