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韓中外交長官会談、「得」より「失」が大きい? 4カ月前と結果は「ほぼ同じ」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆韓国外交部「平和プロセス再稼働共感意味」

このような結果をめぐり、外交界では鄭長官が中国に傾いているのではないかという誤解を押し切ってでも今回中国行きを選んだ本当の理由は何か等、不思議な点は多い。両側の結果発表だけをみると、4カ月ぶりに再び韓中外交長官が向かい合って座って解決しなければならなかった至急かつ重大な懸案が何だったのかが分からないためだ。韓国外交長官の初出張地として米国ではなく中国を選んだ点や、台湾問題で米中が葛藤する中で韓中外交長官会談場所が台湾の鼻の先であるアモンだった点などのせいで、鄭長官の訪中をめぐり少なくない懸念の声が出ていた。これに関連し、鄭長官と外交部は今回の会談の主要成果として、韓中が韓半島平和プロセス再稼働に対して合意した点を強調した。特に鄭長官は会談の冒頭発言で「韓半島平和プロセスが実質的に進展できるように中国政府が積極的に役割を果たすよう要請する」との立場を明らかにした。

ただし、北核問題および韓半島平和プロセス再稼働のための主要協力パートナーである米国の北朝鮮政策レビューが完了していない状況で中国側に「積極的役割」を要請したことをめぐり、北核問題が米中間葛藤のもう一つの素材になるのではないかという懸念も出ている。


◆鄭義溶「グローバル状況に率直な意見交換」

文在寅大統領は今年2月に鄭長官に対する任命状授与式で「与えられた時間内に顕著な成果をあげようと急ぐことはやめるようお願いしたい」と話した。あわせて「韓半島平和プロセスが成功するためには韓米同盟を強化しなければならない」とし「バイデン新政府と緊密に疎通して協力してこそ可能なことだ」と強調した。

米国と息を合わせるほうが先だから急ぐなという要請だったが、鄭長官はバイデン政府と神経戦を繰り広げている中国側に積極的な役割をお願いすると述べて、焦りとして解釈することもできるような発言を残してしまったといえる。

鄭長官は会談直後には特派員団と会って「(王部長と)グローバル次元でのさまざまな状況に対しても、非常に率直な意見交換をした」と述べた。具体的な言及はなかったが、会談で米中覇権競争に関連した話を交わしたという意味に読める。ただし、鄭長官はこの席で、米国と中国が先を争って「自分側」に引き込んで神経戦を繰り広げている状況に対する解決法については言及しなかった。これに関連して外交部高位当局者は「中国側は米中関係に関連した自分たちの立場を非常に率直に話した」とし「われわれは米中両国が葛藤要因を少なくして協力できることを推進するのがよいと答えた」と伝えた。

韓中外交長官会談のための鄭長官の今回の訪中は、就任後初めての海外訪問であり、異例にも米国に先立ち中国を先に訪問した高官外交だった。ただし、鄭長官の今回の訪中は結果的に「得」が何かはっきりしないという評価もある。バイデン政府に入り、重要性が浮き彫りになっている韓日米安保共助では進展はなく、韓国が中国との連携強化のほうに比重を置いているように映りかねないからだ。実際、読売新聞は4日、韓中外交長官会談に関連して「韓国は、安全保障で米国に依存しながらも、北朝鮮の非核化に向けては中国の影響力に頼らざるを得ないとの判断から、米中のはざまで苦悩を深めている」と伝えた。


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