サムスンの5G装備が「日本席巻」…業界トップのNTTドコモに供給
市場調査会社デローロによると、昨年10-12月期の世界5G通信装備市場でサムスン電子はシェア7.1%で5位。1位は中国ファーウェイ(31.4%)で、次いでスウェーデンのエリクソン(28.9%)、フィンランドのノキア(18.5%)、中国のZTE(10%)の順だった。ファーウェイのシェアは昨年4-6月期に43.7%まで増えたが、米国の制裁以降は減少している。これによる反射利益の相当部分はエリクソンとノキアに生じた。
最近はサムスン電子も大型の受注が相次ぎ、反撃に出ている。サムスン電子は昨年9月、米国最大の移動体通信事業者ベライゾンと8兆ウォン(約7670億円)規模の5G移動通信装備・ネットワークソリューション供給契約を締結した。韓国通信装備史上、単一輸出契約では最大規模だ。今年2月には米国業界5位のUSセルラーと5G・4G装備供給契約を結んだ。また、16日にはカナダのサスクテルに5G・4G(LTE)動体通信の基地局、仮想化コア装備を供給する事業を獲得した。
こうした成果にもかかわらず、サムスン電子の通信装備市場での見通しは明るいわけではない。米国の制裁の中でもファーウェイは依然として健在で、その隙間に食い込んだエリクソンやノキアなど「ビッグ3」の壁が高い。専門家らはサムスン電子が米ベライゾンとの契約で検証された実力を土台に北米市場でシェアを拡大していくべきだと話す。また、来年から開かれるインドの5G市場に期待をかける必要があると助言している。現代車証券のノ・グンチャン・リサーチセンター長は「欧州通信事業者は現地企業のエリクソンやノキアと提携する可能性が高く、世界最大5G市場の中国はファーウェイやZTEが掌握している」とし「インドの5G市場をサムスン電子が握れば通信装備分野で存在感を高めることができるだろう」と述べた。
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