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「THAAD報復は中国の間違い…韓国、中国の干渉を放置しているのではないか」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イヴォ・ダルダー会長

米シンクタンクのシカゴ国際問題協議会(シカゴカウンシル)のイヴォ・ダルダー会長が、17日に予定された米国のトニー、・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官の訪韓に対して「ジョー・バイデン政府は過去の政府とは違い、アジアの同盟を欧州の同盟と同じくらい重視するということ」と話した。ダルダー氏は今月10日、中央日報・コリア中央デイリーとのビデオ方式によるインタビューで「バイデン政府は中国との競争でさらに強くなるために、韓国にもっと大きな役割を期待している」と話した。

ダルダー氏は、米国の代表的な安保専門家で、ブルッキングス研究所上級研究員やメリーランド公共政策大学教授を歴任し、バラク・オバマ政府第1期の2009~2013年に北大西洋条約機構(NATO)駐在大使を務めた。米国および欧州・アジアの元外交・国防長官が参加するタスクフォース(TF)を主導し、最近「アジア核計画グループ」創設を提案する報告書を出した。ダルダー氏は2016年高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備後にあった中国の報復が韓国の戦略的曖昧性につながった側面があるという指摘について、「全面的に中国の間違い」としながらも「韓国が自国防御に必要なことをするにあたり、中国がああしろこうしろと言うのを放置しているのではないかと自問する契機になればよい」と話した。次は一問一答。

--ブリンケン国務長官とオースティン国防長官の訪韓の意味は。


「2長官の初めての歴訪地がアジアという事実は米日韓3国が共同の目標のために共同の戦略を作る点を確実にするものだとみている」

--バイデン政府は対中政策の原則として「価値」を提示しているが。

「バイデン大統領は、全体主義ではなく民主主義がうまく働いているとき、国民をうまく扶養できると信じている。香港の一国二制度原則や新疆ウイグル族問題にはっきりと問題を提起するということだ」

--ブリンケン長官は中国を「力の優位」で相手にするとし、同盟から力が出ると話した。バイデン政府は韓国にもっと大きな役割を期待するだろうか。

「期待する。米国は韓国と、貿易・技術・安保イシューで共に仕事をする方法を探そうとするだろう」

--韓国はこれまで、米中が衝突するイシューで戦略的曖昧性を維持してきたが。

「バイデン政府はこれに対して集中的な対話をしようとするだろう。国務・国防長官の訪韓は両国間の共同の価値と共同の戦略は何か、一緒に中国とどのように競争して協力し、必要なら対決すべきかどうか理解しようとするためだ」

--安保協議体「日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)」に韓国は参加するべきだろうか。

「バイデン政府は韓国を含める方向でクアッドを拡大することに関心がある。選択しろというわけではない。より緊密に協力する方法を探そうということだ」

--文在寅(ムン・ジェイン)政府の南北関係改善ドライブが韓米間葛藤の素地になろうか。

「そのような努力が現存する北朝鮮の脅威を減らそうとする戦略と関連しているのであれば、必ずしもそうなるとは限らない。米国は伝統的に、対話と抑制、ニンジンとムチが混ざり合った方法を取ってきた。だが、北朝鮮の行動変化が何一つないのに、制裁を緩和する可能性はない」

--悪化した韓日関係に米国がどんな方法であろうとでも介入しようとするか。

「バイデン政府は韓日関係の改善から始まる3国間関係改善に大きな関心がある。韓日間の意見の差異は北朝鮮が利益を取る道を開く」

--韓米が信頼回復のために何をするべきだろうか。

「時間が長くかかるかもしれないが、きちんと疎通して正しい話をするのが開始だ。同盟の核心は相互尊重と協力だ」



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