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文大統領「日本政府と対話する準備できている」…三一節演説

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅大統領 [青瓦台写真記者団]

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日午前10時、ソウル鍾路区(チョンノグ)タプコル公園で開催された第102周年三一節(独立運動記念日)記念式典で「連帯と協力で貴重な日常生活を回復していく」と強調した。

新型コロナの影響のため50人ほどの出席者の中で進行された今回の行事で、文大統領は「今この瞬間にも隔離病棟で働く医療スタッフの努力のおかげで、コロナとの長い戦いも今ではもう終わりが見える」とし「十分な物量のワクチンと特殊注射器が確保され、計画通り接種が支障なく進行している。政府は最後まで防疫に最善を尽くし、国民一人一人がコロナから安全になるまでワクチン接種に万全を期して、次の冬に入る11月までに集団免疫を実現させる」と述べた。

文大統領はこの日の行事で「家族と隣人、共同体の生命を守ったのは三一独立運動で覚醒した国民だった」とし、1919年当時に日本に対抗した朝鮮の医療関係者の活躍を紹介した。


国民の防疫協力も強調した。文大統領は「100年が経過しても変わらないものがある。お互い気にかけて助け合う『包容』と『共生』の心」とし「これこそがいかなる危機も克服できる我々の国民の力だ。我々は国民の力で多くの危機と逆境に乗り越えてきたし、今もコロナ危機を乗り越えようとしている」と述べた。

続いて「三一独立運動は民族指導者が始めたものの、あらゆる弾圧に対抗して全国的な万歳運動に広めたのは平凡な普通の人々だった。いま隣人のために毎朝マスクを着用する国民の配慮と社会的距離を実践する国民の胸の奥にも、国難克服のために共にした三一独立運動の精神が生きて呼吸していると考える」と語った。

多国間主義に立脚した防疫体系にも言及した。文大統領は「我々には多国間主義に立脚した連帯と協力を先導できる力も生じた」とし「昨年12月、我々は米国、中国、ロシア、モンゴルと共に『北東アジア防疫・保健協力体』を発足させた。日本も参加を検討していて、さらに北も共に参加することを期待する」と話した。

特に北朝鮮に対し「北東アジア防疫・保健協力体への参加をはじめ、北が域内の国家と協力して交流することを希望する」とし「韓半島(朝鮮半島)と東アジアに共生と平和のきっかけを作る力になるはず」と呼びかけた。

韓日関係については「韓日両国は経済、文化、人的交流などあらゆる分野でお互い重要な隣国になった」とし「韓国政府は常に被害者中心主義の立場で賢い解決策を模索する」と明らかにした。

続いて「わが政府はいつでも日本政府と向き合って対話をする準備ができている」とし「易地思之(相手の立場に立って考える)の姿勢で向き合えば、過去の問題も賢明に解決できると確信している」と述べた。

また「今年開催される東京オリンピック(五輪)は韓日間、南北間、日朝間、そして米朝間の対話の機会になる可能性がある。韓国は東京五輪の成功に向けて協力する」と語った。

この日、第102周年三一節を迎え、計275人の独立有功者が政府褒賞を受けた。洪範図(ホン・ボムド)将軍の妻と息子(ともに故人)も義兵活動などの功績を認められ、建国勲章を受けた。



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