先月4日からイランのバンダルアッバース港に抑留されている「韓国ケミ号」 [DMシッピング提供]
イランが抑留している「韓国ケミ号」の船会社「DMシッピング」は19日、韓国外交部に「イラン現地にいる韓国人船員4人のうち3人と交代する韓国人人員が決まったので、彼らに対するビザ発行が早期に進行するよう支援してほしい」と要請した。滞留期間が長期化する中、イランに残っている韓国人4人のうち3人は最近、帰国の意思を明らかにし、残り1人は交代する人員が見つかるまでしばらく現地に残るという。船会社が今回募集した韓国人3人は、早ければ来週中にビザを受けてイランへ向かう予定だ。この3人が現地に到着してこそ、帰国意思を表した3人が出国できる。イランが公式的に拘束を解除したものの、事実上の「人質交代」と変わらないという指摘が出ている理由だ。
これに先立ちイラン政府は2日、「韓国ケミ号」の船長を除いた残りの船員全員を解放した。しかし司法手続きを理由に船舶はそのまま抑留され、船舶管理のための必須人員は船内またはバンダルアッバース港に留まるしかない。解放されたインドネシア・ベトナム・ミャンマーの船員も故国に戻ることができず、現地に残っている。船会社側は「抑留事態以降、誰もイランに行こうとはせず、交代する人を見つけるのが容易でない状況」と伝えた。