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ニュージーランド、中国-西側国家の神経戦を終えられるのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今年は米国をはじめとする西側国家との関係を少しでも回復することができるのか。現在、中国の大きな悩みの一つだ。こうした中、中国が目を向けている国がある。それはニュージーランドだ。香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)は最近、「ニュージーランドが中国と主要西側国家の間で仲裁者の役割をすることができる」と報道し、この国を注目した。

ニュージーランドは「ファイブアイズ」(Five Eyes、米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドが参加する機密情報同盟体)の一つ。米国、英国、カナダ、オーストラリアは中国と対立しているが、ニュージーランドだけは中国との関係が良い。中国がニュージーランドに期待する理由だ。

さらにニュージーランドは先日、中国と自由貿易協定(FTA)を拡大した。先月26日、中国とニュージーランドは従来のFTAをさらに拡大する協定を結んだ。2008年に中国とFTAを締結したニュージーランドは中国を最大の貿易パートナーとする。両国間で行き来する金額は25兆ウォン(約2兆3600億円)を超える。今回のFTA拡大で2国間貿易額はさらに増える見込みだ。


これを受け、オーストラリアと対立する中国が戦略的にニュージーランドに接近したという解釈が出ている。なんとかして「味方」を確保すべき中国がオーストラリアの隣国のニュージーランドに積極的に近づいたという説明だ。

具体的にニュージーランドはどのような役割ができるのか。SCMPは「積極的に動くよりも交渉テーブルを提供する『中立的な場所』になる可能性が高い」と予想した。特に貿易戦争と気候変動の問題などで役割を果たせるという見方だ。ニュージーランドのアーダーン首相の柔軟なリーダーシップと人望も「仲裁」にプラスという分析が出てくる。

問題はバイデン米政権が意外にも強硬な対中国政策を見せている点だ。バイデン政権の外交安保ラインの高官らが中国に対して予想以上に強い発言をしている。「米国・中国ともに望むものが明確であるため仲裁者は必要ない。いくら良い仲裁者でも一部の国の冷戦式な考え方を変えるのは難しいはず」(米バックネル大研究所)という声が出る理由だ。

ニュージーランドの外交政策を望ましくないとみる西側国家があるという点も障害となる可能性がある。先日、ニュージーランドのオコナー貿易相が「オーストラリア政府は中国政府をもう少し尊重する必要がある」と述べ、両国間で神経戦が生じた。またオーストラリアメディアはニュージーランドを「機会主義的」と非難した。

西側国家との関係回復を狙う中国がこの島国とどのような関係を築いていくかに国際社会の関心が集まっている。



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