文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日、北朝鮮への原発建設疑惑を提起した野党陣営に向け「旧時代の遺物のような政治で対立をあおるな」と正面から批判した。与党指導部と青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)参謀の激しい反応にも議論が続き、文大統領が公開的な立場を出したのだ。野党「国民の力」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は「『旧時代』という言及は政争を誘発させようというもの。国会が国政調査を通じて明らかにすれば良いことだ」と反論した。
◇文「旧時代の政治するな」
文大統領はこの日の首席補佐官・補佐官会議で、「それでなくとも民生が厳しい状況で、捨てるべき旧時代の遺物のような政治で対立をあおり政治を後退させないよう望む。民生問題解決をめぐり、より良い政策で競争し協力する政治になるよう望む」と明らかにした。最近「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長をはじめとする野党関係者から文在寅政権が北朝鮮に原発を提供しようとしたという疑惑が提起されたことに対し強く批判した。文大統領は「政府と国会、与党と野党が知恵と力を集めなければならない時」と強調した。
文大統領が原発建設疑惑と関連してメッセージを出したのは先月29日に議論が拡大してから4日ぶりで、他の問題に比べ非常に速い対応だ。それだけ今回の議論を深刻に受け止めているという解釈が出ている。与党関係者は「(文大統領が)野党陣営があまりにもひどいと感じ激怒したようだ」と話す。文大統領は先月29日の非公開会議でも「多くのマタドール(黒色宣伝、根拠のない話に基づいた政治攻勢)を受けたがこんなケースは初めて」と言及したという。
昨年から青瓦台を困らせている秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官と尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の不和のように問題が大きくならないように「初期鎮火」に出たという分析もある。仁川(インチョン)大学政治外交学科のイ・ジュンハン教授は「月城原発議論が続く中でこれ以上追い込まれてはならないという考えから素早く対応したもの。青瓦台が問題はないという判断をしたとみられる」とした。この日青瓦台高位関係者は記者らと会い、野党陣営の攻勢に対し「レッテル貼りで、惑世誣民(世人を迷わして欺くこと)するとんでもない扇動」と批判した。統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官も「韓半島新経済構想に関連した40ページに達する内容には原発の『原』の文字もなかった」と強調した。
◇野党「USB・削除文書すべて公開せよ」
野党は北朝鮮への原発建設推進疑惑を政府の「組織的隠蔽」と規定し、2018年の南北首脳会談当時に文大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に渡したUSBメモリーの内容を公開せよとして攻勢レベルを高めた。「国民の力」の初当選議員はこの日立場文を出し、「本当に北朝鮮に原発を提供しようとしたなら利敵罪、北朝鮮がその原発施設を利用して核兵器開発をしようとしたとするならば与敵罪」と主張した。その上で「もし政府・与党の主張が事実ならば国民の目線で疑惑を提起した第一野党を告発し法の審判を受けるようにせよ」とした。
野党は産業通商資源部職員が削除した文書のひとつである「北朝鮮地域原発建設推進案」も公開することを促した。「国民の力」のキム・ギヒョン議員は「原本そのものを公開すればそれを見れば良いのに隠している。政府と与党の釈明がかみ合わず、あわてて嘘をつくのを見れば恐らく大きな事故を起こした格好」と述べた。イ・チョルギュ議員も「フェイク文書だと言い逃れるには事案がとても重い」と指摘した。
朱院内代表はこの日朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議長の主宰で「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)院内代表と会った席で国政調査を正式に提案した。朱院内代表は「事実無根という言葉だけで疑惑がきれいに解消される性格の問題ではない。政治攻防だけするのではなく国政調査をして明らかにするのが良いだろう」とした。これに対し金院内代表は「その問題は改めて再論する必要はなさそうだ。青瓦台と関連官庁で詳しく国民に説明したのですべて糾明されたと考える」として野党の要求を事実上拒否した。
◇文「旧時代の政治するな」
文大統領はこの日の首席補佐官・補佐官会議で、「それでなくとも民生が厳しい状況で、捨てるべき旧時代の遺物のような政治で対立をあおり政治を後退させないよう望む。民生問題解決をめぐり、より良い政策で競争し協力する政治になるよう望む」と明らかにした。最近「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長をはじめとする野党関係者から文在寅政権が北朝鮮に原発を提供しようとしたという疑惑が提起されたことに対し強く批判した。文大統領は「政府と国会、与党と野党が知恵と力を集めなければならない時」と強調した。
文大統領が原発建設疑惑と関連してメッセージを出したのは先月29日に議論が拡大してから4日ぶりで、他の問題に比べ非常に速い対応だ。それだけ今回の議論を深刻に受け止めているという解釈が出ている。与党関係者は「(文大統領が)野党陣営があまりにもひどいと感じ激怒したようだ」と話す。文大統領は先月29日の非公開会議でも「多くのマタドール(黒色宣伝、根拠のない話に基づいた政治攻勢)を受けたがこんなケースは初めて」と言及したという。
昨年から青瓦台を困らせている秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官と尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の不和のように問題が大きくならないように「初期鎮火」に出たという分析もある。仁川(インチョン)大学政治外交学科のイ・ジュンハン教授は「月城原発議論が続く中でこれ以上追い込まれてはならないという考えから素早く対応したもの。青瓦台が問題はないという判断をしたとみられる」とした。この日青瓦台高位関係者は記者らと会い、野党陣営の攻勢に対し「レッテル貼りで、惑世誣民(世人を迷わして欺くこと)するとんでもない扇動」と批判した。統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官も「韓半島新経済構想に関連した40ページに達する内容には原発の『原』の文字もなかった」と強調した。
◇野党「USB・削除文書すべて公開せよ」
野党は北朝鮮への原発建設推進疑惑を政府の「組織的隠蔽」と規定し、2018年の南北首脳会談当時に文大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に渡したUSBメモリーの内容を公開せよとして攻勢レベルを高めた。「国民の力」の初当選議員はこの日立場文を出し、「本当に北朝鮮に原発を提供しようとしたなら利敵罪、北朝鮮がその原発施設を利用して核兵器開発をしようとしたとするならば与敵罪」と主張した。その上で「もし政府・与党の主張が事実ならば国民の目線で疑惑を提起した第一野党を告発し法の審判を受けるようにせよ」とした。
野党は産業通商資源部職員が削除した文書のひとつである「北朝鮮地域原発建設推進案」も公開することを促した。「国民の力」のキム・ギヒョン議員は「原本そのものを公開すればそれを見れば良いのに隠している。政府と与党の釈明がかみ合わず、あわてて嘘をつくのを見れば恐らく大きな事故を起こした格好」と述べた。イ・チョルギュ議員も「フェイク文書だと言い逃れるには事案がとても重い」と指摘した。
朱院内代表はこの日朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議長の主宰で「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)院内代表と会った席で国政調査を正式に提案した。朱院内代表は「事実無根という言葉だけで疑惑がきれいに解消される性格の問題ではない。政治攻防だけするのではなく国政調査をして明らかにするのが良いだろう」とした。これに対し金院内代表は「その問題は改めて再論する必要はなさそうだ。青瓦台と関連官庁で詳しく国民に説明したのですべて糾明されたと考える」として野党の要求を事実上拒否した。
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