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韓経:文大統領・政府が「安定・終息」を言ったとき、すでに地域社会感染が拡散

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「国内での防疫管理はある程度安定した段階に入ったようです。コロナ19(新型肺炎)は遠からず終息するでしょう」

今月13日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長など経済界要人に会った席で述べたことだ。前日、キム・ガンニプ保健福祉部次官も「地域社会への伝播を遮断しているため、集団行事を延期したり取り消したりする必要はない」と話した。

だが、大統領と政府の誤った判断だった。当時大邱(テグ)・慶北(キョンブク)地域ですでに大規模の地域感染が広がっていたという事実がわずか10日後に現れた。政府の早すぎた「安定」と「終息」判断が事態を拡大させたという批判が出てくる理由だ。


疾病管理本部によると、韓国の新天地大邱(テグ)教会で一次集団感染者の症状が始まったのは7日前後だ。彼らが9日、教会に行って広範にわたる伝播が起き、このように感染した人々の症状は14日前後に始まった。この信徒と接触者たちを通して329人(全体の55%)が感染した。慶北清島(チョンド)テナム病院も同じだ。精神病棟の患者に症状が始まったのは15日前後だ。精神病棟に入院していた患者の中で2人を除いて全員感染して関連患者は112人にのぼった。韓国内の新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の平均潜伏期は4日だ。

症状開始前である10~11日ごろ、すでに大邱と慶北で大規模の感染状況が展開したとされる理由だ。

政府が「終息」のメッセージを伝えた時期は韓国内の死亡者に症状が始まった時点とも一致する。テナム病院で入院治療を受けて21日亡くなった2人目の新型肺炎による死亡者(55・女)は11日、発熱症状が始まった。慶州(キョンジュ)で死亡した後、新型肺炎が確認された患者(40・男)も同じだ。せきがあって初めて開業医を訪れたのは12日、気管支炎症状で再び同じ病院を訪ねたのは14日だ。まだ死因を新型肺炎だと断定することは難しいが、この感染者の経過はその間国内感染者の経過と合致する。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)などと違い、防疫コントロールタワーである疾病管理本部は一貫して「終息を判断するのは早い」と主張してきた。14日、チョン・ウンギョン疾病管理本部長は「(終息について)生半可な判断をするには時期尚早」と一蹴した。政府が政治的な判断のために専門家たちの声をしっかりと反映しなかったと批判を浴びる理由だ。



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