仁川の旧三菱社宅「チュル社宅」は1938年日本軍需工場に強制徴用された労働者が住んでいた合宿所だ。建物が列(チュル)を作って建てられている様子から「チュル社宅」と呼ばれた。[写真 富平区庁]
社宅付近の住民は凶物として撤去を求めているが、学界では日帝強制労役の残痕を保存するべきだと主張する。2018年富平区は「三菱チュル社宅生活史博物館」事業を推進したが、住民の反対で失敗に終わった。結局、区は住民の意見を取りまとめて2019年に私費・区費合わせて合計40億ウォン(約3億7400万円)を投じて社宅の一部敷地を確保した。4棟を撤去して駐車場を作ることにした。工事現場から出た瓦や木製の柱、壁体など建築材は保存し、富平歴史博物館に展示することにして論争は一段落するかのようにみえた。
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