「李在鎔（イ・ジェヨン）副会長が世界で最も価値ある技術大企業のうち１カ所の日常的な経営から退き１年６カ月を監獄で過ごすことになった」。

サムスン電子の李在鎔副会長が１８日に贈賄事件の差し戻し審で懲役２年６月を宣告されるとニューヨーク・タイムズはこのように報道した。

◇「判決が李在鎔のリーダーシップに影響を与えるだろう」


外信は李副会長を「サムスンの事実上のリーダー」と称して彼の拘束事実を詳細に報道した。

ウォール・ストリート・ジャーナルは「サムスンの事実上のリーダー李在鎔が贈賄事件で再び収監される。西洋でＪａｙ　Ｙ．Ｌｅｅと呼ばれる彼は２０１４年に父親が脳卒中で倒れてからサムスンを引っ張ってきた」と説明した。

ロイター通信は今回の判決が李副会長のリーダーシップに大きい影響を与えるだろうと評価した。

ロイター通信は「サムスン電子が競合を追い越そうと奮闘する状況で李副会長が主要意志決定から退くことになった」と伝えた。

◇「政経癒着への憤怒呼んだ裁判の劇的結末」

ブルームバーグも経営空白が発生するだろうという意見を伝えた。ブルームバーグは「数年間続き政経癒着に対する激しい憤怒を呼び起こした贈賄裁判で劇的な結論が出された」としながら、「世界的に不確実性が深まり競合が浮上する状況で世界最大の電子企業の最高決定権者が収監された」と報道した。

また、「米中関係と競争の激化で現れた不確実性が新型コロナウイルスの大流行で深まる状況で最大のメモリーチップ、スマートフォン、消費者家電企業のトップの席が空白になった。李副会長の不在により大規模投資や長期的戦略の動きは遅れたり複雑になるだろう」と予想する。

日本経済新聞は、「２０年１０月に李被告の父、李健熙（イ・ゴンヒ）会長が死去し、李被告が会長職に就任し名実ともに経営トップとなる予定だった。再び収監されることで韓国最大企業の経営トップが定まらない事態が続く」と伝えた。執行猶予を予想した市場が動揺しサムスン電子の株価がこの日の取引時間中に一時４％以上下落した事実も言及した。

英ＢＢＣも「今回の宣告がリーダーシップの空白を招き、今後大規模投資に対するサムスンの意志決定に障害になりかねない」という予測とともに今回の判決がサムスン電子内の李副会長の役割にも影響を与えるものと予想した。