現代ロテムが開発した地雷除去用「障害物開拓戦車」。軍は29日、この戦車を初めて配置した。 [写真=防衛事業庁]
この戦車は主に陸軍工兵部隊が非武装地帯(DMZ)の地雷を除去するのに使用される見込みだ。DMZ地雷地帯の広さはソウル汝矣島(ヨイド)の面積(約100万坪)の約40倍で、ここに200万発ほどの地雷が埋設されている。地雷の密度は世界最高水準。
その間、軍はトラックから爆薬を投げ、前方の地雷を爆発させた後、ブルドーザーなどで道を作ってきた。危険であるうえ、作業の速度も遅かった。
軍は障害物開拓戦車がこうした問題を解決できると期待している。何よりも機動性が優れている。
障害物開拓戦車は車体の前面の地雷除去ショベルを利用し、時速5-10キロで移動しながら対人・対戦車地雷を掘り出して除去する。平常時の戦車の移動速度は平均時速30キロ、最高時速60キロと、地雷除去現場に迅速に投入できる。
戦車や人の圧力ではなく磁気に反応して爆発する磁気感応式地雷を除去するための装備も備えている。強い磁気を発して地上の地雷を爆発させる方式だ。
地雷除去中に対戦車地雷が爆発しても作業を継続できるほど車体防護力も高いと、企業側は説明した。地雷を除去した後には安全地帯を意味する通路表示を自動で道の両側に設置する装備もある。
掘削アームも搭載し、工兵部隊で幅広く活用されると予想される。掘削アームに掘削機キットや破砕機を装着すれば塹壕や防壁を除去できる。また、クレーンの代用として重い装備を移動させることもできる。
これに先立ち陸軍は特殊車両を動員して地雷を除去する陸軍地上作戦司令部特殊機動支援旅団を昨年12月に創設した。今年4月にはこの部隊に軌道型遠隔操縦地雷車両MV4を初めて導入した。今後、計9台を導入し、障害物開拓戦車とともに地雷除去に投入する計画だ。
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