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【社説】新型コロナ変異種に突破されたK防疫

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国政府の防疫無能事例があちこちで確認されている。英国発の新型コロナウイルス変異種に防疫網が突破された。病床不足により療養病院で死亡者が続出し、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官傘下の拘置所では集団感染パニックが演出された。

中央防疫対策本部はきのう英国から22日に入国した家族3人の検体から変異種が検出されたと発表した。防疫当局が23日から英国発の直行便の入国を31日まで禁止したがその前日にすでに突破されていたという話だ。

英国政府が世界保健機関(WHO)に感染力が70%高い変異種の発生を知らせた15日からきのうまでに12人が入国した。このウイルスが広がった欧州発の入国者はもっと多い。当局の入国禁止措置が遅れて変異種がすでに韓国で大きく拡散した可能性を排除しにくいという話だ。


それでも防疫当局は英国以外の他の危険国からの入国を禁止しないという立場だ。日本は28日から1月末まで外国発の入国を原則的に認めない強力な方針を発表した。いまからでも英国発の直行便入国禁止措置を1月末まで十分に延長し、経由・迂回入国者も防がなければならない。

政府主導防疫の失敗事例はもっとある。当局は専用病床に余裕があると主張するが、同一集団(コホート)隔離中である療養病院で病床待機中に死亡する事例が続出している。「どうか移してほしい」という悲鳴が絶えない。28日午前0時基準で累積死亡者は819人だが12月に入ってからだけで37%の310人が犠牲になった。当局の不十分な病床対策が招いた悲劇ということだ。

ソウル東部拘置所の集団感染は法務部の無能・無責任を生々しく見せる。11月27日に初めての感染者が出たのに続き、今月5日に追加感染者が出たのに19日に現場対策本部を設置した。海外では年初から拘置所での集団感染事例が出ていたが、法務部は手をこまねいていた。

特に秋美愛長官は最近まで尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長を追い出すのに集中した。感染者が700人を超えて「国内単一施設最多」という汚名を得ても秋長官は防疫失敗に対して謝罪ひとつしていない。

こうした事例だけ見ても民間より政府の責任が大きいのに丁世均(チョン・セギュン)首相はきのう「韓国の感染者の約25%は40~50代が家族に感染させるパターン。家族の安全は自ら守ってほしい」と促した。

おととい盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長は、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)と与党・政府の会議で具体的根拠も提示しないまま「集団免疫は他の国と同水準か韓国がむしろ速いかも知れない」と話してひんしゅくを買った。ワクチン確保戦略の失敗を揉み消そうとしたが不信だけ拡大した。国民の忍耐を要求する前に政府から自らの役割をすべきだ。



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