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他人の不幸は自分の幸福? 中国と争うオーストラリアの不幸を喜ぶ国増える

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「他人の不幸は自分の幸福なのか」。中国と争うオーストラリアの不幸を幸運と考える国が増えていると中国環球時報が13日にオーストラリアメディアのシドニー・モーニング・ヘラルドを引用して報道した。

トランプ米政権の中国バッシングに最も一生懸命に参加しているオーストラリアは4月に新型コロナウイルスの起源と拡散経路に対し国際的な独立調査が必要だと主張して中国との関係が悪化した。

怒った中国は5月からオーストラリア産牛肉の輸入に規制を加え始め、9月にはオーストラリアの対中牛肉輸出が前年同期比64%落ち込んだ。するとこの隙を狙って中国市場に入ろうとする国同士の競争が激しくなっている。


代表的な国がアルゼンチンだ。先月初めに上海で中国国際輸入博覧会が開催された時にアルゼンチンは58人の代表団を派遣した。アルゼンチン産牛肉を中国の消費者に広報するためだったが、彼らは中国到着後2週間の隔離もいとわなかった。

南米から中国まで来るのも容易でないのに、それも上海での2週間の隔離に耐えたのだ。シドニー・モーニング・ヘラルドは「中国を最大輸出市場とする国が60カ国に上る」とし、アルゼンチンのほかロシア、インドネシア、韓国、ブラジルなどを代表的な国に挙げた。これらはいずれもオーストラリアに代わり一儲けしようとしていると伝えた。

中国はまた、5月にオーストラリア産の麦に対しても80.5%の反ダンピング関税などを課し、これによりオーストラリアの対中麦輸出は6月に入り99%の急減となった。

するとロシアが喜んで出てきた。ロシアは中国への麦輸出を10倍に増やす計画という。過去に9億6000万ドル相当の麦を中国に輸出したが、これからは96億ドル相当の輸出を期待しているということだ。

8月に入り中国がオーストラリア産ワインに対しても反ダンピング関税を課すと世界のワイン市場が揺れ動いたりもした。中国のワイン輸入のうちオーストラリア産が37%を占めるが、これを代替するため各国のワインが激しい競争を行っているという話だ。

10月にはオーストラリア産石炭が話題になった。石炭はオーストラリアの対中輸出品のうち3番目を占め、昨年は140億豪ドルの売り上げを記録した。ところがオーストラリア産石炭の対中輸出が規制を受けることになると、カナダとインドネシア、モンゴルが先を争って中国市場を狙っている。

それだけではない。オーストラリアが輸出するロブスターの94%が中国向けだが、これが閉ざされるとこれまで中国のロブスター市場でオーストラリアと激しい競争を繰り広げていた北米の国とインドネシアが両手を挙げて歓迎する状況だ。

中国はまた、オーストラリアから輸入していた小麦とトウモロコシ、大豆などの農作物輸入源を変えたが、それがまさにオーストラリアの民主国パートナーである米国だ。オーストラリアは米国と足並みを合わせて中国との一戦を繰り広げているが、その渦中で利益を得るのが米国というアイロニーが生じている。



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