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【社説】コロナの戦時状況…官民ともに医療システムの崩壊を防がねば=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新型肺炎の感染者が昨日1030人に急増して国内に初めて感染者が発生した1月20日以来最多となった。大韓民国の防疫が戦時状況を彷彿させる絶体絶命の危機を迎えている。

より大きな犠牲を防ぐためには今でも政治防疫でない科学防疫の基本に立ち戻るべきだ。大統領からK防疫の自画自賛をやめ、政府と医療界はもちろん国民一人ひとりが一丸となって医療システムの崩壊を防ぐのが急務だ。2月末新天地教会を中心に感染者があふれた第1次大流行以降韓国の防疫戦略は「3T」、すなわち診断検査(Test)、疫学追跡(Trace)、迅速な治療(Treat)が核心だった。ところが、3Tで故障した信号が相次ぎ鳴り続けている。そのため、3Tを補完・強化することに集中する必要がある。

第一に、診断検査を画期的に増やさなければならない。その間医療界専門家らが粘り強く検査を拡大してほしいと促しても政府は聞き流した。韓国製診断キットを多く輸出しながらも韓国国内では抗原・抗体検査を排除して唯一PCR検査だけに固執して疑惑が持たれた。第3次大流行の震源地である首都圏を中心に今若年層と中高年層に無症状感染が広範にわたって広まっている。時機を失したのは事実だが、今日から首都圏150カ所で携帯電話番号さえ提示すれば無料検査が可能だ。国民の積極的な参加を促したい。


第二に、疫学調査の人材を拡充しなければならない。小規模の集団感染が急増しながら精密な追跡が事実上不可能になったという指摘を受けるが、それでもあきらめるわけにはいかない。高危険施設や集団から感染者が確認されれば、直ちにコホート隔離をして疫学調査を続ける必要がある。

第三に、重症患者の病床を迅速に確保しなければならない。政府は第1次大流行当時、全国に感染者の治療病床1万個を確保すると発表したが、空念仏に終わった。今首都圏の感染者500人余りが病床を探すことができず、自宅で待機中だ。重症患者の病床が飽和状態になると京畿道(キョンギド)感染者6人が韓国南部の全南木浦(チョンナム・モクポ)に搬送される非常状況が起きた。

世界最高という大韓民国の先進医療が集中したソウルで病床がなく感染者が犠牲になるとすれば、とうてい納得し難い。ビッグ5と言われる民間大型病院に病床を提供するように強制するわけにもいかない。大邱(テグ)・慶北(キョンブク)で第1次大流行が起きた時、政府は民間病院の病床を急いで活用したが、事後に損失をきちんと補填しなかった前例がある。

民間病院が政府を信頼せず積極的に出ない理由を冷静に振り返る必要がある。結局、政府と医療界の信頼回復が急務だ。医師と看護師を仲違いし、公共と民間病院の葛藤をあおってはならない。医療人材が足りず医師と看護師が疲れきっている状態なのに医大生の国家試験に政府がのんきに意地を張る余裕があるのかも自問すべきだ。

また、政府は油断してコロナワクチンの確保に時機を失したという批判を謙虚に受け止め、今でも格別の対策を立てる必要がある。「最後のカード」という距離の確保第3段階に先制的に引き上げる案も検討してほしい。国民一人ひとりは自身や家族、わが共同体の安全のために難しいといってももう一度距離の確保など防疫に参加してほしい。



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