児童性的虐待凶悪犯のチョ・ドゥスンが今日、出所する。懲役12年を言い渡されて世間と隔離されたチョ・ドゥスンが、また子どもたちがいる地域社会で生活をすることになった。彼の意向で元々住んでいた京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)に戻ることが伝えられ、該当地域では不安と混乱が深まっている。「チョ・ドゥスンが来られないようにしてほしい」という抗議が青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)と安山市に殺到した。
安山市と関連当局はチョ・ドゥスンの帰還を控えて各種補完策を発表した。安山市はチョ・ドゥスン居住地周辺に防犯カメラ数十台を追加で設置する。特殊戦司令部要員、元テコンドー選手など武道実務官6人を含む12人の警察が巡察活動をする。
電子足輪を付けたチョ・ドゥスンは1対1保護観察対象として24時間監視される。法も改正された。9日に国会本会議を通過した「電子装置付着法改正案」(金南局共に民主党議員らが発議)が代表的な例だ。児童性犯罪者の外出時間を制限する内容が盛り込まれた。
各種防止策にもかかわらず、市民は恐怖を感じている。中央日報の記者に会った住民は「不安で住めない。保証金を放棄してでも今の家から引っ越しすることを考えている」「地域の特性上、子どもや学生が多い。不安なので引っ越しすることしか答えがない」などと話した。不信感と怒りは「私的処罰」の動きにつながっている。異種格闘技選手のミョン・ヒョンマンはチョ・ドゥスンを訪ねて懲らしめると何度か公言した。チョ・ドゥスンの自宅の近所では60代の男性が「私がそのXXXを殺す」と叫ぶ事態も生じた。格闘技選手と武道実務官の間でもみ合いが生じることもあるかもしれない。
事態がこのようになったのは司法・行政・立法府すべてに責任がある。チョ・ドゥスンは2008年、登校する8歳の児童をトイレに連れ込んで暴行を加えた後、性的虐待をして全治8週間の傷を負わせた。犯行以前に殺害・強姦など前科17犯の彼に裁判所はわずか懲役12年を言い渡した。犯行当時に酒に酔っていたという事由だ。テレグレム「博士部屋」運営者のチョ・ジュビンに言い渡された懲役40年と比較すると非常に軽い処罰だ。被害者が未成年から抜け出す時期にチョ・ドゥスンが帰ってくるようにしたのだ。結局、加害者は自分が望むところで生活し、被害者は彼を避けて別の地域に出て行かなければいけない状況だ。チョ・ドゥスンの量刑の確定には検察の責任もある。1審判決後にチョ・ドゥスンも控訴をしたが、検察が控訴をしなかったため、上級審裁判所がさらに重い処罰を下せなかった。
無対策で12年を過ごした点は国会の責任が大きい。事件直後は児童性犯罪を根絶すると声を高めたが、出所が迫ってから各種法案を握って騒ぎ出した。再犯の危険性が高い児童性的虐待犯に対し、裁判所の判断を経て保護施設に最長10年間収容する「保護収容法」の場合、過剰立法という声が出るなど、準備が不十分な法案が多い。あたかも始業式を3日後に控えて慌てて宿題を終えようとする小学生を見るようだ。そのような処方では「幼い犠牲者」を狙うチョ・ドゥスンを防げない。チョ・ドゥスンが保育施設5カ所の近くに住むことになった点からも当局の無気力が感じられる。
被害者の心理治療を担当して事件を分析した延世大医大のシン・ウィジン教授は「チョ・ドゥスンは暴力性と再犯の危険度が高い『エクストリームグループ』の性犯罪者」と警告した。チョ・ドゥスンが刑務所で体を鍛えてわいせつ行為をしたという同僚服役者の証言もあり、少しも安心できない状況だ。今からでも額を突き合わせて対策を用意しなければ、どんなことが起こるか分からない。チョ・ドゥスンは極悪な児童性暴行犯罪の象徴だ。そのチョ・ドゥスンが追加で罪を犯すことを防げなければ、それは国ではない。
安山市と関連当局はチョ・ドゥスンの帰還を控えて各種補完策を発表した。安山市はチョ・ドゥスン居住地周辺に防犯カメラ数十台を追加で設置する。特殊戦司令部要員、元テコンドー選手など武道実務官6人を含む12人の警察が巡察活動をする。
電子足輪を付けたチョ・ドゥスンは1対1保護観察対象として24時間監視される。法も改正された。9日に国会本会議を通過した「電子装置付着法改正案」(金南局共に民主党議員らが発議)が代表的な例だ。児童性犯罪者の外出時間を制限する内容が盛り込まれた。
各種防止策にもかかわらず、市民は恐怖を感じている。中央日報の記者に会った住民は「不安で住めない。保証金を放棄してでも今の家から引っ越しすることを考えている」「地域の特性上、子どもや学生が多い。不安なので引っ越しすることしか答えがない」などと話した。不信感と怒りは「私的処罰」の動きにつながっている。異種格闘技選手のミョン・ヒョンマンはチョ・ドゥスンを訪ねて懲らしめると何度か公言した。チョ・ドゥスンの自宅の近所では60代の男性が「私がそのXXXを殺す」と叫ぶ事態も生じた。格闘技選手と武道実務官の間でもみ合いが生じることもあるかもしれない。
事態がこのようになったのは司法・行政・立法府すべてに責任がある。チョ・ドゥスンは2008年、登校する8歳の児童をトイレに連れ込んで暴行を加えた後、性的虐待をして全治8週間の傷を負わせた。犯行以前に殺害・強姦など前科17犯の彼に裁判所はわずか懲役12年を言い渡した。犯行当時に酒に酔っていたという事由だ。テレグレム「博士部屋」運営者のチョ・ジュビンに言い渡された懲役40年と比較すると非常に軽い処罰だ。被害者が未成年から抜け出す時期にチョ・ドゥスンが帰ってくるようにしたのだ。結局、加害者は自分が望むところで生活し、被害者は彼を避けて別の地域に出て行かなければいけない状況だ。チョ・ドゥスンの量刑の確定には検察の責任もある。1審判決後にチョ・ドゥスンも控訴をしたが、検察が控訴をしなかったため、上級審裁判所がさらに重い処罰を下せなかった。
無対策で12年を過ごした点は国会の責任が大きい。事件直後は児童性犯罪を根絶すると声を高めたが、出所が迫ってから各種法案を握って騒ぎ出した。再犯の危険性が高い児童性的虐待犯に対し、裁判所の判断を経て保護施設に最長10年間収容する「保護収容法」の場合、過剰立法という声が出るなど、準備が不十分な法案が多い。あたかも始業式を3日後に控えて慌てて宿題を終えようとする小学生を見るようだ。そのような処方では「幼い犠牲者」を狙うチョ・ドゥスンを防げない。チョ・ドゥスンが保育施設5カ所の近くに住むことになった点からも当局の無気力が感じられる。
被害者の心理治療を担当して事件を分析した延世大医大のシン・ウィジン教授は「チョ・ドゥスンは暴力性と再犯の危険度が高い『エクストリームグループ』の性犯罪者」と警告した。チョ・ドゥスンが刑務所で体を鍛えてわいせつ行為をしたという同僚服役者の証言もあり、少しも安心できない状況だ。今からでも額を突き合わせて対策を用意しなければ、どんなことが起こるか分からない。チョ・ドゥスンは極悪な児童性暴行犯罪の象徴だ。そのチョ・ドゥスンが追加で罪を犯すことを防げなければ、それは国ではない。
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